2015年の夏にホッフェンハイムからリバプールに加入したロベルト・フィルミーノは元々トップ下や攻撃的MFだったものの、ユルゲン・クロップ政権ではセンターフォワードに固定され、後に加入したサディオ・マネやモハメド・サラーと抜群のコンビネーションを形成し、数々の得点やアシストを記録してきた。
ただ、30歳を超えたあたりから度重なる負傷に見舞われ、ゴール前での決定力も批判に晒されることに。今シーズンは復活の兆しを見せ、21試合で9ゴールを奪っている。カタールW杯でブラジル代表に選出されるかに思えたがまさかの落選。後半戦の奮起に期待がかかったが、中断明けからは怪我でベンチ外が続く。
同国代表でも55試合17ゴールを決めている元ブラジル代表フォワードだが、リバプールとの契約は今季終了まで。まだ新契約を締結しておらず、残り期間が6ヶ月を切っていることもあり、他のクラブと自由に交渉できる立場にある。
中東からはビッグオファーが届いているとの報道もある中、バイエルン・ミュンヘンがフリートランスファーで同選手の獲得を目論んでおり、セネガル代表FWサディオ・マネとの再結成を画策していると、海外メディア『Media Foot』が伝えた。
ただし、ユルゲン・クロップ監督は元ホッフェンハイムFWの残留を希望しており、選手本人も契約更新に前向きとも言われる。
それでも、現時点で合意がなされていないのは事実であり、黄色信号が灯っている。まだまだ期間としては半年間あるものの、この冬にはオランダ代表FWコーディ・ガクポを獲得しており、ますます出場時間が減少する可能性が出てきた。
他のセンターフォワードとは異なるプレースタイルで、前線で攻撃を組み立てられる選手だけに、オプションとしてベンチには置いておきたい。一方で、選手の気持ちを考えると、毎週のようにプレーできる環境を好むのは致し方ない。
はたして、リバプールに長年貢献し続けてきた元ブラジル代表フォワードは、どのような未来図を描くのだろうか…?