新たなミッドフィルダーを追い求めるリバプール。昨夏には元ブラジル代表MFアルトゥールを獲得したが、現時点では戦力になっておらず、この冬にミッドフィルダー獲得に動くのではと言われていたが、オランダ代表FWコーディ・ガクポをチームに迎えたのみ。
今年の夏にはドルトムントMFジュード・ベリンガム獲得を目指しており、多額な資金が必要になることからも、この冬に積極的な補強は難しい。それでも、モイセス・カイセド(ブライトン)やマテウス・ヌネス(ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ)、ルベン・ネヴェス(ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ)らへの関心が伝えられている。
中でもエクアドル代表MFを巡る獲得レースは過熱を帯びている。昨夏から大金をつぎ込んだ補強を繰り返し、この冬にも多くの資金を投入しているチェルシーが同選手の獲得を熱望しており、リバプールとの争奪戦が展開されるかに思えたが、現時点ではチェルシーだけが獲得を狙っているようだ。
ベン・ジェイコブズ氏(スポーツジャーナリスト)は自身のツイッターで、エクアドル代表MFモイセス・カイセドを巡る競争をアップデートし、ブライトンが7500万ポンド(約105億円)を要求する中、チェルシーが諦めていないことを明かしつつも、リバプールが1月中の獲得から撤退したと伝えている。
「ブライトンはモイセス・カイセドの1月中の移籍について、7500万ポンド(約105億円)以上を要求している。ブライトンのポール・バーバーCEOは、カイセドが移籍を望んでいることは理解しているが、評価額に見合わない限り、1月には売らないつもりだと言っている。チェルシーはブライトンと良好な関係を築いており、6500万ポンド(約91億円)前後でトライしている。」
「1月の取引はトリッキーだ。特にブライトンには売却に対してのプレッシャーがないため、彼の市場価値以上の金額を支払うことになる。そしてブライトンは、レアンドロ・トロサールの移籍金が追加されることで、少なくとも夏まではカイセドを維持しようとする動きがさらに強化されるだろう。」
「ブライトンは今夏にもカイセドに関心が届くことを予想している。だからこそ、シーズンの途中に放出する際に、高値を要求できる。」
「それでも、グラハム・ポッターはカイセドとの再会を熱望している。1月という限られた期間ではあるが、チェルシーは我慢しなければならないかもしれない。カイセドは代理人を変更したばかりで、もし契約が成立するとしたら、移籍マーケットの遅い時期になるかもしれない。」
「ポール・ウィンスタンレーはカイセドをブライトンに連れてくるのを手伝い、成功の可能性を模索している。」
「リバプールからのカイセドに対する興味は、インデペンディエンテ ・ デル ・ バジェまで遡る。彼の代理人の状況が複雑で、移籍金とは別に多くの費用がかかるため、彼らは動かなかった。ブライトンの値付けに価値を見いだせないと言っている。」
「ニューカッスルも注目のクラブだ。より低予算の中盤のオプションを探っており、守備的ミッドフィルダーよりも創造性に富んだミッドフィルダーを優先している。しかし、彼らは状況をモニタリングしている。」
明らかに適正価格からは跳ね上がっており、イングランド代表MFとともに獲得と考えると、リバプールにとっては到底支払える金額ではない。とはいえ、あくまでこの冬でのお話であり、もしどこにも移籍せずに、夏の移籍マーケットでの戦いとなったら…?