地元のクラブ、リーズ・ユナイテッドでプロデビューを果たし、当時のプレミアリーグ最年少得点記録を更新したリバプールMFジェームズ・ミルナー。その後は、アストン・ヴィラやニューカッスル、マンチェスター・シティなど渡り歩き、2015年には契約満了に伴い、移籍金なしでリバプールに加入。
持ち前の激しさと運動量の多さで、ユルゲン・クロップ監督が嗜好するゲーゲンプレスを体現。ときには左サイドバックとして、ときには右サイドバックとして、本職の中盤やウイング以外でのポジションに適応し、負傷者が重なったときのチームを支えている。
36歳のミッドフィルダーは、イングランド代表でも61試合に出場。プレミアリーグ通算600試合55ゴール89アシストと凄まじい記録を残す大ベテラン選手だが、リーズ・ユナイテッドのアカデミーに加入する前に、リバプールのライバルでもあるエバートン移籍が近づいていたようだ。
「リーズの地元チームでプレーしていたら、エバートンにスカウトされたんだ。」
「エバートンにスカウトされ、トライアルに出るように言われたんだ。クリスマス時期の少し前、僕が10歳の時だったと思うんだけど、雪で試合が中止になったんだ。」
「そして3ヵ月後の2月か3月頃、リーズがやって来た。そして、僕が10歳のときにトライアルを受け、契約してもらったんだ。」
「その時点では、プロのサッカー選手になるなんて考えてなかったし、ただ学校で遊んでいただけだった。」
「彼ら(リーズ)が、 “お前ならできる!” と言ってくれるまではね。それ以前は、若かったのか、ここでサッカー選手になりたいと思ったことはなかった。その時点で、リーズに行って変わったね。」
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最終的には運命に導かれたように、地元クラブに加入。順調にステップアップし、イングランドを代表する選手になった。今シーズン限りでリバプールとの契約が切れ、契約更新するかは不透明だが、そのキャプテンシーやユーティリティ性は変え難い。
シーズン序盤戦で躓いたリバプールは、後半戦ではチャンピオンズリーグ出場権を得られる4位フィニッシュを狙う。スタメンでこそないが、ジェームズ・ミルナーは間違いなく重要な存在であり、若手選手の成長にも寄与してくれることだろう…