サディオ・マネ、モハメド・サラーとともに脅威的なフロントスリーを形成し、対戦する相手チームのディフェンス陣を震え上がらせた元ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ。センターフォワードながら中盤まで下がり、攻撃を組み立てるスタイルはそれまでの価値観を変え、新たなフォワード像を作った。
前線でも屈強なセンターバックとやり合い、巧みなコントロールでボールを収め、ウィングから得点を奪いにくるマネやサラーと連携し、素早くゴールに襲い掛かる姿はまさに圧巻。分かっていても止められない攻撃陣を有し、リバプールはプレミアリーグやチャンピオンズリーグ制覇を経験した。
ただし、元ホッフェンハイムFWは30歳を超えた辺りから怪我が目立つようになる。現在は31歳になり、長期的に離脱することこそないが、小さな怪我を繰り返しており、満足にピッチに立てない日々も多い。
それでも、今シーズン前半戦はゴール前での決定率が大幅に改善。動きも良く、31歳にして復調の兆しを見せた。家族ともどもリバプール生活を満喫している印象の元ブラジル代表FWだが、本人もアンフィールドで幸せだと、ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)が自身のSNSを通じて投稿した。
「ここで素晴らしい選手たちとハイレベルなサッカーをすることはとても幸せだ。僕はここで満足しているし、ここに残ってリバプールの力になるつもりだよ。」
Roberto Firmino confirms his priority to stay ar Liverpool: “It’s fantastic playing high-level football here with great players. I’m happy here and I intend to stay here and help Liverpool”. 🚨🔴 #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) January 20, 2023
Liverpool have offered Firmino a new short term contract, still in talks. pic.twitter.com/orkXxWKKhy
南野拓実やディボク・オリギらが後継者になれずにチームを去り、前線の世代交代に向けて、リバプールはウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスやオランダ代表FWコーディ・ガクポを獲得し、リバプールのプレースタイルやイングランド独特のサッカーに慣れさせている途中。
スペースを突くことに長けるヌニェスは、左ウイングの方が実力を発揮できる印象が強く、ガクポがセンターフォワードとしてのプレーを追究していくことになるだろう。とはいえ、負傷で離脱中のポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタとのポジション争いに勝たねばならない。
そんな状況なだけに、経験豊富でプレミアリーグでも様々な経験を積むベテランフォワードの存在は大きく、ベンチに置いておきたい選手だ。イングランドでの生活にも慣れており、選手も残留を望むのであれば、是が非でも契約更新をしたいところ。
はたして、リバプールはどのように考え、どのような条件を提示するのだろうか…?そして、フィルミーノは来シーズンもアンフィールドのピッチに立つことになるのか…?