昨年のアーリング・ハーランド争奪戦に引き続き、今年の夏にもボルシア・ドルトムントに所属する若き逸材を巡る獲得レースが展開される見込み。リバプールやマンチェスター・シティ、レアル・マドリードらメガクラブが狙うは、イングランド代表MFジュード・ベリンガムだ。
リバプールにとっては、長年チームを引っ張り続けたジョーダン・ヘンダーソンの後継者として、中盤を再構築するために絶対的に必要なピース。攻守両面で高いレベルを発揮し、まだまだ成長余地を残す元バーミンガムMFに躍起になっている。
独『Sky Sport Germany』フロリアン・プレッテンベルク記者は、イングランド代表MF獲得レースの現状をアップデートし、3つのクラブが争っている事実は変わらないが、リバプールはクロップ監督含めて、猛烈なプッシュをかけていると語った。
「我々は皆、(ジュード・)ベリンガムがこの夏に去ると考えており、現段階でドルトムントが彼を引き留められる可能性はない。」
「しかし、彼は契約解除条項のない契約を結んでおり、値札は非常に高い。ドルトムントは今夏、1億~1億5千万ユーロ(130億円〜195億円)の資金を手に入れたいようだ。」
「レアル・マドリード、マンチェスター・シティ、リバプールの3チームが彼を狙うクラブだ。リバプールは有力候補の “ひとつ” で、ユルゲン・クロップは猛プッシュしており、彼をNo.1のターゲットだと言っている。」
「クロップはまだベリンガムと個人的に話をしていないが、ジュリアン・ウォードのような人たちとは会話が実施されている。あとは、誰がお金を払うのかを解決するだけだ。」
今シーズンは不調に苦しむリバプールだけに、もしもチャンピオンズリーグ出場権を逃した場合には別のシナリオが浮かび上がるものの、現時点では選手本人はアンフィールドでのプレーに前向きとも伝えられている。
スペイン方面からはレアル・マドリードが争奪戦をリードしているとも報じられており、余談を許さない状況。豊富なバックアップを受けるマンチェスター・シティやレアル・マドリードは高額な移籍金の支払いも問題ないとみられ、資金力で劣るリバプールはドルトムントとの合意という高いハードルが残されている。
世界中を見渡してもトップクラスのポテンシャルを持つジュード・ベリンガムだが、来シーズンはどのクラブでプレーすることになるのだろうか…?