セネガル代表FWサディオ・マネ退団に伴い、リバプールに加入したウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。昨シーズンはポルトガルで30得点以上をマークし、ヨーロッパでも期待の若手に急成長を遂げた結果、ユルゲン・クロップ監督のお眼鏡にかなった。
ディフェンスラインの裏に抜ける動きはピカイチだが、それ以外の動きはあまり芳しくない。抜群のスピードを持つため、ウインガーとして起用できればさらなる活躍も見込めるものの、センターフォワードとしては物足りなさばかりが目立つ。
加えて、決定機を外すことも多く、その決定率が問題視されている。イングランドでゴールこそ決めているが、チームを勝たせる仕事がまだ出来ていない同フォワードに対して、元リバプールDFホセ・エンリケは能力そのものに疑問を呈し、トッテナムなどカウンターに重きを置くクラブに移籍した方がよかったと持論を展開した。
「フェルナンド・トーレスやルイス・スアレスに見られるようなクオリティは、彼にはない。それに、リバプールのスタイルは彼に合っていないと思う。」
「もし彼がトッテナムでプレーしていたら、カウンターアタックで素晴らしいプレーを見せただろう。彼はペースで相手を振り切る。走るスペースさえあれば、彼は驚異的だ。」
「リバプールでプレーしているとき、対戦相手は基本的に後方を固める。そして、彼は足元でボールを扱うのが得意ではないことがわかる。」
「彼はビッグチームでプレーできると信じているが、スアレスやトーレスのようにリバプールのようなチームでワールドクラスのストライカーになれるとは思っていない。彼はどちらかというと、カウンターアタックのチーム向きだね。」
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ロベルト・フィルミーノやディオゴ・ジョッタのように周りを活かすプレーはあまり得意とは言い切れず、モハメド・サラー以外との連携はまだまだ発展途上。流動的な攻撃は鳴りを潜め、ダイレクトで単調な攻撃になることもしばしば。
ウルグアイ代表ストライカーだけの責任ではなく、中盤など後ろからの組み立てが単調になっている部分もあり、前線の選手として実力が発揮しにくい環境であることは確か。
それでも、裏にスペースがあるときは絶大なる能力を見せ付ける。ウルブスとのFAカップ・3次ラウンドで見せたような左から中央に入り込んでのゴールを増やせれば、もっと多くのゴールを記録できることだろう。
はたして、ダルウィン・ヌニェスは周囲の批判を跳ね除けて、世界的なストライカーに成長できるのか…?