ニューカッスル・ユナイテッドで通算260試合に出場したリー・クラークを父に持つ弱冠17歳のMFボビー・クラークは2021年の夏に地元クラブを飛び出して、リバプールに加わる決断を下した。U-18やU-21を中心に活躍すると、今シーズンはトップチームデビューを飾った。
イングランド国内で、言語や生活環境が大きく変わるわけではないものの、若いサッカー選手にとっては大きなインパクトになり得る。同ミッドフィルダーも当初は苦労したが、1年経った現在ではリバプール生活にも慣れたようだ。
「もちろん、最初は地元から離れるのは大変だったけど、今はとても落ち着いているよ。」
「ここに来て、すでにチャンスをもらっているので、感謝しているんだ。このままチャンスを掴んでいければといいね。」
プレミアリーグ第4節ボーンマス戦では、9得点を挙げてリードしていたタイミングで投入され、アンフィールドでデビューを経験。2022年11月にはカラバオカップ3回戦ダービー・カウンティ戦ではスタメン出場を果たし、思い通りに運ばなかった試合展開でも66分間に渡り、懸命なプレーを披露した。
当時の光景を振り返った元ニューカッスルMFは、デビュー戦は緊張しなかったが、先発出場となると気持ちの昂りは抑えられなかったと明かした。加えて、トップ選手とのトレーニングは日々の成長に役立っていることも口にしている。
「8-0くらいのときに出場したので、プレッシャーはなかった。」
「夢が叶ったので、本当にいつもこのことを考えているんだ。」
「ダービーとの試合の5時間くらい前から、とにかく興奮していた。アンフィールドに飛び出すのが待ち遠しかったよ。」
「最高の選手たちと一緒に練習していると、毎日が向上するんだ。」
「ピッチの上だけでなく、ピッチの外でも彼らが何をしているかを見ることができる。彼らがどのように行動しているかがわかるんだ。」
「もちろん、テレビで見ていれば、いい選手だということはわかる。でも、実際にプレーしてみると、彼らがどんな人たちなのかも理解できる。」
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将来有望な若手選手が揃い始めたリバプールでは、カップ戦ですら出場は難しい状況だ。今季で言えば、ステファン・バイチェティッチやベン・ドークが頭角を現しており、アカデミーでは昨季に台頭したカイデ・ゴードンやメルカム・フラウエンドルフらも切磋琢磨している。
トップチームに定着しているハーヴェイ・エリオットやファビオ・カルヴァーリョ、カーティス・ジョーンズらもまだ若手であり、ユルゲン・クロップ監督の第2章は少しずつだが近づいていると言えそうだ…