2018年にASローマからリバプールに加入すると、良くなかったディフェンスを蘇らせ、チャンピオンズリーグやプレミアリーグ制覇にも貢献したGKアリソン・ベッカー。ブラジル代表でも正GKを任されており、名実ともにトップクラスのゴールキーパーに成長。
足元の技術に長け、幅広いエリアをカバーするからこそ、リバプールはハイラインを敷ける。その分、一瞬のタイミングをミスると、またはボールを持ちすぎることでピンチを招くことも。それでも、抜群のセービングでチームを救い続ける。
元イングランド代表FWダレン・ベントは、今季調子を崩すリバプールの中でも安定したパフォーマンスを披露するブラジル代表GKをミスも犯したが、救う試合も多かったと述べ、ゴールキーパーにもっとお金をかけるクラブが現れないことに疑問を呈した。
「アリソン・ベッカーは、すべての移籍金に値する。」
「リバプールにはカリウスとミニョレがいた。チャンピオンズリーグを制したドゥデクはもちろん、ペペ・レイナなど、いいGKが揃っていたんだ。」
「しかし、ミニョレはあまり良い出来ではなかったし、カリウスはひどい出来だった。だから、彼らはアリソンを次のレベルに引き上げることができる選手と見なしたのだろう。」
「確かに彼はたくさんのミスを犯し、それによって失点してきたが、セーブにセーブを重ね、チームを危機から救った試合もある。」
「だから、”チームはまずはGKから…GKに5,000万〜6,000万ポンドをかけて、運命を変えてもらおう…” と言わないチームがあるのは驚きだ。」
TalkSPORT
試合を勝たすことができる前線の選手が高い給与や移籍金を得てきたが、近年ではハリー・マグワイアやフィルジル・ファンダイクのようにセンターバックの評価も爆上がり中。ミッドフィルダー陣も高額で売買されることも多いが、サイドバックやゴールキーパーは依然として価値が低い印象は拭えない。
チームの勝利に貢献するという意味では、トレント・アレクサンダー=アーノルドやアンディ・ロバートソンのように勝利を手繰り寄せる活躍を見せるディフェンダーもおり、決定機を封じる最後の砦も勝敗を左右する。
各ポジションがしっかりと評価され、移籍市場でも “もっともっと” 高値で交渉される時代が来るんだろうか…?