2015年にユルゲン・クロップ監督が就任して以来、的確な補強プランで着実に実力を身につけたリバプール。近年はマンチェスター・シティと異次元のプレミアリーグ優勝争いを演じており、世界でも屈指の強豪クラブに成長した。
2017年の夏に、降格したハル・シティから加わったスコットランド代表DFアンディ・ロバートソンも、それまでのサイドバック像を打ち破り、右サイドバックのトレント・アレクサンダー=アーノルドとともに、超攻撃的なサイドアタックを繰り返している。
チャンピオンズリーグやプレミアリーグ、FAカップ、リーグカップ…様々な大会で頂点を極めたリバプールの左サイドに欠かせない存在となったスコットランド代表キャプテンは、チーム内に存在する様々なリーダーシップについて語った。
「僕たちはみな、異なるリーダーシップのスタイルを持っている。」
「ヘンダーソンはチームをまとめ上げ、全員の面倒を見ることができる。それがいつものやり方だ。ミルナーはスタンダードを要求し、のろしが必要なときには、いい意味でロケットを打ち上げてくれる。ファンダイクはバックラインで指揮を執っているし、話すこともできる。僕は若い選手たちを助けることができる…みたいなね。」
「トレント(アレクサンダー=アーノルド)はまだ若いが、あらゆる面でリーダー的な存在だ。若い選手はみんな彼を見て、 “この人のキャリアを継ぎたい” と思うんだ。彼はアカデミーの広告塔なんだよ。ビジネスの進め方、プレーの仕方、態度、メンタリティーの基準を示してくれるし、僕が若手なら、ピッチ外での振る舞いも含めて、彼は完璧なお手本だよ。」
‘We are Liverpool’ podcast
今回の話題に出なかった選手で言えば、ブラジル代表GKアリソン・ベッカーもリーダーのひとりと言われ、フランス代表DFイブラヒマ・コナテもU-23レベルでは同国代表のキャプテンを務めている。
さらには、モハメド・サラーもエジプト代表のキャプテンであり、昨年のアフリカネイションズカップでは決勝進出に貢献。新加入のコーディ・ガクポも前のクラブでは主将であり、アカデミー出身のカーティス・ジョーンズも面倒見が良い。
各国からサッカー選手としての能力だけではなく、チームをまとめる統率力を有した選手が集まっており、強い精神力が近年の成功に繋がった。今シーズンは絶不調なリバプールだが、ふたたび浮上するには、強いリーダーシップは欠かせないだろう…