オランダの名門アヤックスで実力を磨き、2003年にトップチームデビュー。同クラブでの活躍が認められ、2007年にはスペインの名門レアル・マドリードに移籍したMFウェズレイ・スナイデル。タレント軍団ではレギュラーを掴みきれず、移籍したインテル・ミラノでふたたびキャリアを取り戻す。
イタリアでは通算116試合22ゴール35アシストを記録すると、チャンピオンズリーグ制覇に貢献。ワールドカップ2010では決勝まで駒を進めたオランダ代表で主力を担い、惜しくもスペインに敗れたものの、準優勝に大きく尽力。
イタリア国内でも数々のタイトルを勝ち取り、2013年の冬には輝かしい時期を過ごしたインテルを後にすることに。最終的にはトルコのガラタサライに移籍したわけだが、当時はリバプールに移籍する選択肢もあったと、元オランダ代表MFが明かした。
「リバプールかガラタサライに移籍するというシチュエーションがあったね。」
「その時、ガラタサライを選んだのは、もっとトロフィーを獲得したかったし、当時リバプールは難しい時期だったからだ。」
「トロフィーはサッカー選手にとって一番欲しいものだからね。」
「また、クリスマスやお正月は自由に過ごしたいと思っていたから、意識的に決断を下した。」
Veronica Offside
当時のリバプールはまさに転換期の真っ只中。タイトル争いは考えにくい状況だっただけに、元アヤックスMFの選択にも納得できる。ガラタサライであれば、タイトルの価値としては劣るが、優勝トロフィーを獲得できるチャンスがあった。
結果的にはこの選択は両者にとって良いものになった。2015年に就任したユルゲン・クロップ監督が好きなタイプのプレーヤーとは言えずに、もしもアンフィールドに移っていたとしても、数シーズンのみで退団を強いられたことだろう。
一方で、元オランダ代表MFはガラタサライで通算175試合45得点44アシストと見事な成績を残し、キャリアの後半戦を謳歌した。
いまや現役時代の姿を想像できないほどに体型が変化してしまったウェズレイ・スナイデルだが、アンフィールドで赤いユニフォームを着てプレーしていたら…という妄想は止まらない…！