サウサンプトンからリバプールに移籍し、弱点でもあったディフェンスを蘇らせたオランダ代表DFフィルジル・ファンダイク。高いリーダーシップと圧倒的な個人の能力で相手の攻撃を弾き続け、チャンピオンズリーグやプレミアリーグ制覇に大きく貢献した。
独特なドリブルや縦へのパスなどで守備以外でも見せ場を作る元カメルーン代表DFジョエル・マティプとともに31歳になり、全盛期ほどのパフォーマンスが見せられずに、今シーズンは失点も多く苦しんでいる。
ディフェンス陣だけの責任ではないが、軽い対応も目立つシーンも散見される。イブラヒマ・コナテが世代交代の筆頭として在籍しているが、ジョー・ゴメスは伸び悩んでいる印象も強く、フランス代表DFのパートナーになり得る若きセンターバック確保は避けられない課題。
海外メディア『FotbollTransfers』によれば、リバプールはIFKヨーテボリに所属するスウェーデンU-21代表DFヨハン・バングスボに関心を示し、未来のディフェンスラインを任せられるセンターバックとして見据えているようだ。
身長も高く、現代のディフェンダーに求められる足元の技術や前線の正確なパスを持ち合わせる。走力はそこまで速いとまで言えないが、的確なポジショニングで、落ち着いてボールを奪い去る。左利きも魅力で、センターバックの左側に配置可能だ。
ただし、即戦力としては考えにくい。アンフィールドに移籍したとしても、レンタル移籍で経験を積むか、他の若い選手たちとアカデミーで成長するかの期間が必要になる。
スウェーデン代表としてもまだデビューしておらず、移籍金は高額になることなく、リバプールの補強方針と照らし合わせても問題ない。
過去にはデンマーク代表DFダニエル・アッガーやフィンランド代表DFサミ・ヒーピアらも活躍していただけに、北欧の選手たちと相性は良いのかもしれない。はたして、スウェーデンの未来、ヨハン・バングスボはアンフィールドに舞い降りるのだろうか…?