ジョーダン・ヘンダーソンやチアゴ・アルカンタラ、ファビーニョらレギュラーを張るミッドフィルダー陣がこぞって30歳前後の年齢になり、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらが退団見込みのリバプールが、中盤の再構築が喫緊の課題だ。
昨夏やこの冬の移籍市場でも新たなミッドフィルダー獲得に乗り出した同クラブだったが、タイミングが悪いこともあり、元ブラジル代表MFアルトゥールをレンタルで獲得したのみ。しかも、現時点で13分間しか出場しておらず、怪我人が戻りつつあり、トップチームでの出場はさらに限定的となる。
アルトゥールはユベントスに戻る可能性が高い中、リバプールが執拗に狙うのはイングランド代表MFジュード・ベリンガム。しかし、その争奪戦は熾烈を極めると想定される上に、莫大な移籍金が必要になるため、アンフィールドに迎え入れるかはいまだに未知数。
そんな代役として、連日名前が報じられるのが、ブライトンMFモイセス・カイセドとウルヴァーハンプトン・ワンダラーズMFマテウス・ヌネス。ポルトガル代表MFに対して、ウルブスに移籍する前にもリバプールが関心を寄せており、常に動向を追っているターゲットだ。
リバプール同様に中盤の高齢化に悩むチェルシーも世代交代を目論んでおり、エクアドル代表MF獲得を目指している。昨夏から巨額の移籍金で積極補強に取り組む同クラブは、ウルブスMFにも興味を示し始め、獲得リストにポルトガル代表MFの名前を追加したと、英『Telegraph』が伝えた。
そもそも1年だけのプレーで、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズが放出に応じるかは分からない。加えて、カイセドほどプレミアリーグで活躍した印象がないだけに、国内リーグで上位を狙う両クラブが狙うべき選手なのかは不透明な部分も否めない。
それでも、ブライトンMFよりも格安なオプションであることは確か。また、所属クラブがチャンピオンシップに降格する可能性が依然として高く、惜しくも降格してしまった場合には、さらに割り引いた金額で交渉ができるかもしれない。
はたして、マテウス・ヌネスは1シーズンでウルブスを後にするのか。もしくは、現在のクラブに留まるのか…この夏の移籍市場には注目せざる得ない…!