ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらゲーゲンプレスを中盤で支えた選手たちが年齢を重ね、毎試合のように強烈なプレッシングをかけられなくなり、近年は後継者問題が叫ばれ続けた。
そして、今シーズンはその懸念が爆発。開幕戦からフラム相手に走り負け、ずるずると引き分けや負けの数が増えていった。カタールW杯後、事態はさらに悪化。ブライトンやウルブス相手に完敗を喫し、ユルゲン・クロップ監督の進退がメディアを賑わせている。
今季中に解決は難しいが、来シーズンに向けて、ふたたびプレミアリーグ優勝争いに食い込むためにも、新たなミッドフィルダー獲得に全力を傾けている。中でも、イングランド代表MFジュード・ベリンガムは筆頭候補であり、レアル・マドリードやマンチェスター・シティらと三つ巴の争奪戦を展開している。
しかし、現在所属しているボルシア・ドルトムントも決して諦めていない。海外メディア『90min』によれば、2025年まで契約を残す同ミッドフィルダーと新たな契約を締結することを望んでおり、2025年以降もクラブに留まってもらうために、数週間以内に新契約オファーを準備している。
決断を下すまでの時間が刻一刻と迫りつつあるが、ドルトムントは若き逸材を急かすつもりはないようだ。ただし、新たな契約に合意できなければ、ドルトムントは売却に向けて本格的に動き出す見込みで、異次元の金額でのオファー合戦が展開されそうだ。
他にもチェルシーやマンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスル、パリ・サンジェルマンら資金力に富んだメガクラブらも関心を示す可能性が報じられる中、選手側は給与額だけで決めることはなく、クラブのプロジェクトや環境などを優先にしているとも。
はたして、今後10年間に渡り、トップレベルで世界のサッカー界を席巻する可能性もあるイングランド代表ミッドフィルダーは、来季のプレシーズンをどのクラブで迎えるのだろうか…?