幼い頃から育ったPSVアイントホーフェンを後にし、リバプールに加入したオランダ代表FWコーディ・ガクポ。カタールW杯では同国代表のスタメンに定着し、グループステージでは3試合連続ゴールを奪うなど、ポジションのユーティリティ性と高い得点力は魅力だ。
ところが、1月にリバプールにステップアップを果たしてからは苦戦が続いた。慣れないセンターフォワードを任された上で、チーム全体のパフォーマンスが上がらない中で、初ゴールに気持ちが入りすぎてシュートを蒸すシーンも多かった。
しかし、遂に待望の瞬間が訪れた。アンフィールドに前節に首位アーセナルを破ったエバートンを迎えた一戦。後半開始早々にトレント・アレクサンダー=アーノルドのグランダーのパスを受けると、フリーで待っていたオランダ代表フォワードがチーム2得点目となるゴールを決め、リバプールで初ゴールを挙げた。
待ちに待ったゴールでテンションが昂る元PSVフォワードは、喜びを隠せずに率直な気持ちを吐露。加えて、マージーサイドダービーという稀有な機会でのゴールに喜びもひとしおのようだ。
「この試合で初ゴール、それも重要なゴールを決めることができて、最高の気分だよ。本当にうれしい。」
「信じられない気持ちだね。もちろん、ストライカーにとって、ゴールを決めるのはいつでもうれしいことだし、ダービーで決められるのは本当にいい気分。」
「ドレッシングルームから出るのはいつも難しいし、もしゴールでスタートできたら、それは素晴らしいことだ。」
「ロバートソンとヘンダーソンとのワンツー、サラーがボールを持って、いいクロスが上がってきた。ちょっと当たったけど、僕がファーポストにいたんだ。」
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センターフォワードでのプレーにも少しずつ慣れ始めている長身フォワードには、これからの活躍が期待される。ダルウィン・ヌニェスはやはり左ウイングにいる方が長所を発揮しやすく、今後は怪我から復帰したディオゴ・ジョッタやロベルト・フィルミーノらのポジション争いが待ち受ける。
はたして、オランダ代表FWは後半戦の巻き返しに絶対的に必要なゴールという形で、チームの上昇気流を押し上げることができるのだろうか…?