中盤の世代交代が喫緊の課題となっているリバプールは、プレミアリーグを中心に活躍するミッドフィルダーに関心を示している。モイセス・カイセド(ブライトン)やマテウス・ヌネス(ウルブス)らの名前が候補に挙がっている。
トップターゲットとして狙い続けるのが、ボルシア・ドルトムントに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガム。この夏には熾烈な争奪戦が予想され、莫大な移籍金がオファーされる見込みだ。
リバプール以外に新天地の筆頭に数えられるのが、マンチェスター・シティとレアル・マドリード。ともに資金力ではリバプールを上回るため、移籍金や給与面では叶わない。それでも、選手本人や家族はアンフィールド移籍を希望しているとも噂されており、どのような展開が待ち受けているのか想像を掻き立てられる。
しかし、本格的な争奪戦を前に、イングランド行きが近づいているかもしれない。海外メディア『The Athletic』によれば、レアル・マドリードはイングランドのクラブが持っている強力な資金力に対抗するのは難しく、プレミアリーグ行きが現実的な行き先であると認めているようだ。
近年は若きフランス代表のエドゥアルド・カマヴィンガやオーレリアン・チュアメニを立て続けに獲得し、ルカ・モドリッチやトニ・クロースらベテランMF陣に代わる主力を補強しているスペイン王者だが、若く強力なミッドフィルダー陣を形成するために、元バーミンガムMFを狙っている。
スペイン方面からはレアル・マドリードが獲得レースをリードしているとも報じられており、その真意は当人以外には分からない。
一方で、マンチェスター・シティには勝ち点剥奪だけではなく、降格や補強禁止などの厳罰処分が降る可能性が生じており、ジュード・ベリンガムを巡る争奪戦はさらに混沌としてきた。
大本命のリバプールも今シーズンは成績が上がらずに、チャンピオンズリーグはおろか、ヨーロッパ大会への出場権確保が危ぶまれている。欧州で最も権威のある大会に出れないとなると、イングランド代表ミッドフィルダーもさすがに異なるクラブを選ぶ可能性もあり得る。
他にも、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスル・ユナイテッドなど金満クラブがイングランドにはあり、ベリンガム争奪戦に乗り出しても不思議はない。
はたして、この夏にドルトムントを退団する見込みのイングランド代表MFは、次なるクラブをどこに求めるのだろうか…?