最強フロントスリーではセンターフォワードを務め、モハメド・サラーやサディオ・マネが得点を演出しつつ、自らもゴールを奪う特殊な役割を担った元ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ。近年は年齢の影響もあり、負傷で離脱する期間も少なくない。
加えて、ゴール数が全盛期から比べると減っていることを理由に批判されることも多いが、中盤まで戻って攻撃の組み立てに参加するなど、従来のフォワードとは異なるプレースタイルは貴重なオプションであり、まだまだ現役であることを示し続けている。
ただし、リバプールとの契約は今シーズン終了までに迫っており、2月になってもまだ新契約締結に至っていない。選手本人は残留を希望しているとも伝えられる中、ベルギー代表FWロメウ・ルカクの後釜を狙うインテル・ミラノや昨年にリバプールからセネガル代表ストライカーを獲得したバイエルン・ミュンヘンからの関心が噂されている。
カタールW杯では惜しくも選考漏れした元ブラジル代表FW争奪戦では、さらに熾烈になるかもしれない。英『Daily Mirror』によれば、ジョアン・フェリックスの退団を見込んだアトレティコ・マドリードが、移籍金なしで同選手の獲得を狙っている。
ラ・リーガで4位に付ける同クラブは、この冬の移籍マーケットにおいて、ベンフィカから大金で補強したポルトガル代表FWジョアン・フェリックスをレンタル移籍で放出。元ベンフィカFWはスペインに戻りたくないようで、ロンドンのクラブになるかは未知数だが、今夏の完全移籍が避けられない可能性が高まっている。
1月には、バルセロナからオランダ代表FWメンフィス・デパイをチームに迎えたアトレティコ・マドリードだが、ロベルト・フィルミーノも獲得して、攻撃陣にさらなる厚みを加えたい意向のようだ。
ただし、今年の10月で32歳となるフォワードに対して、リバプールも新たな契約を提示する予定で、条件面に大きな相違がなければ、順当に新契約に落ち着くはず。
ミッドフィルダーやディフェンダーに資金を投じるリバプールだけに、フォワードの枚数を増やすためだけに投資をしたくなく、プレースタイルを熟知している元ブラジル代表FWの慰留に務めることは間違いない。
リバプールFWのスペイン上陸は確率が低いと言わざるを得ないが、来シーズンはどのクラブでプレーしているのだろうか…?