フィルジル・ファンダイクを筆頭に、ジョエル・マティプやイブラヒマ・コナテ、ジョー・ゴメスを擁するリバプールの守備陣。プレミアリーグでも屈指のセンターバックと謳われていたが、今シーズンは簡単に先制点を与える試合も多く、不調の要因にもなっている。
中でも、ディフェンスリーダーであるファンダイクとマティプら30歳を超えた選手たちの落ち込みが顕著で、動きが鈍いシーンも散見。バックラインをまとめるオランダ代表DFはまだしも、元カメルーン代表はアンフィールドを去る時期が近づいているのかもしれない。
中盤だけでなく、新たなセンターバックを “ひとり” は加えたいリバプールは、地元のライバルの若きディフェンダーに注目しているようだ。
英『Daily Mail』によれば、エバートンに所属し、現在はレンタル先のPSVアイントホーフェンでプレーする20歳DFジャラッド・ブランスウェイトの活躍ぶりをチェックするためにスカウトを派遣した。
2020年の冬にカーライルからマージーサイドに移籍した若きセンターバックは、イングランドU-20代表にも招集経験を持つ。1.95cmと長身を活かしたプレーで、昨シーズンはプレミアリーグ6試合に出場しており、同クラブでも未来の活躍が待ち焦がれている。
左足から繰り出すロングフィードや前線へのパスは現代的なディフェンダーに必要な能力を備え、長い手足での対人守備も迫力満点。ただし、スピードは多少心配せざる得ず、特にハイラインを敷くリバプールでは致命的になりかねない。
PSVアイントホーフェンではスタメンに定着し、ここまで国内リーグで14試合に出場する20歳センターバックには、マンチェスター・ユナイテッドも関心を寄せており、リバプール同様にスカウティングの対象となっている。
禁断とも言える移籍に手をつけるほどのポテンシャルの高さは感じないが、リバプールがマージーサイドのライバルから選手をアンフィールドに迎え入れる未来はやってくるのだろうか…?