昨シーズンはチャンピオンシップで無類の強さを誇ったフラムで、セルビア代表FWアレクサンダル・ミトロヴィッチらと強力な攻撃陣を形成したポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ。
プレミアリーグ昇格を手に入れたフラムを後にし、昨年夏の移籍市場にリバプール加入。イングランドでも有数のポテンシャルの持ち主で、今シーズンはスタメンこそ難しいが、チームの一員として活躍が期待されていた。
ところが、トップリーグではフィジカルに苦しむ場面も多く、ボールを保持しても体を当てられてボールを奪われる。本職ではない左ウイングでのプレーが続くため、情状酌量感も否めないが、攻撃においても輝きを放つシーンは少ない。
ルイス・ディアスやディオゴ・ジョッタらが負傷し、フォワードの枚数が少ない中でも徐々に出番を失い、この冬にはオランダ代表FWコーディ・ガクポが加わったことで、さらに出場機会が減ってきている。
苦しいリバプール1年目を過ごす元フラムMFだが、チームを率いるユルゲン・クロップ監督との関係は問題ない。いつも20歳と若きミッドフィルダーを気にかけ、上達するためのアドバイスをくれると明かした。
「彼はいつも僕に話しかけてくれて、僕が何をすべきなのか、何が間違っているのかを教えてくれる。建設的な意見で、それが上達する方法なんだ。」
「彼や彼のチームは、試合当日に必要なものをすべて得られるように、いつもサポートしてくれる。」
「中盤の選手が多いので、僕はウイングでプレーすることが多いんだよ。」
Sky Sports
テクニックは問題ではなく、対人での強さを身に付けることさえできれば、十分に活躍できるだけの才能を持っている。年齢もまだ20歳で焦る時期ではなく、着実にステップを踏んで行けば、プレミアリーグを代表するミッドフィルダーに成長できるはずだ。
前線の怪我人が戻ってくるシーズン後半戦だが、パフォーマンスを向上させ、少しでもピッチでの経験を積むことができるのだろうか…?