昨シーズンには4冠を目指したクラブにも見えないほどに、リバプールは苦しんでいる。プレミアリーグでは残留争いに巻き込まれているチームに連敗を喫し、ブライトンやブレントフォード、ウルブスなどには複数得点を奪われた。
直近2試合こそクリーンシートを達成したが、シーズン通して守備陣は多くの先制点を献上しており、攻撃陣が得点を奪えない中で耐えきれずに追加点を決められる展開が散見される。チャンピオンズリーグではまた違った戦いぶりを見せていただけに、レアル・マドリード戦は白星が期待されていた。
試合開始から攻撃陣が躍動し、いきなりの2得点でリードを奪い、違うリバプールが見れるかに見えた。ところが、白い巨人の経験や個人の能力の高さに耐えることができずに、最終的には5失点での完敗。ベスト8進出は限りなく難しくなってしまった。
現役時代はアーセナルやバルセロナでゴールを量産した元フランス代表FWティエリ・アンリは、この敗戦だけでなく、プレミアリーグでの戦いぶりも振り返り、今のリバプールが脆いチームであると定義し、ひとつの時代の終わりを示唆した。
「レアル・マドリード戦はともかくとして、ブレントフォード戦で失点が多く、ウルブス戦でも失点が多かった。」
「彼らがどこにいるのか知りたかったけど、脆いチームだった。いや、脆いどころではない。」
「なぜかというと、彼らは2点リードしていた。アンフィールドでマドリードやヨーロッパのチームとの対戦で、最高のスタートを切ったが、それを維持することさえできなかった。」
「アリソン（・ベッカー）はミスを犯したが、彼らは救済することができなかった。ティボ・クルトワがミスをすれば、ビッグチームは彼を救い出すんだ。」
「彼らは壊れやすく、何かを変えなければならない。クロップが去るべきだとは思わないし、そういうことを言いたいわけではないが、何人かの選手はもうリバプールでプレーするレベルではない。」
「一つの時代の終わりだと思うし、少し前からそうなっている。」
「リバプールを悪く言うつもりはないが、そう言わざるを得ない。彼らは良いプレーをしていないし、多くのゴールを献上している。近年行ってきたことは好きだが、複数の物事がうまくいっていないときには言わなければならないんだ。」
「リバプールがホームで5失点し、劣勢に立たされている一方で、ルカ・モドリッチがあの年齢でボールを持ち、中盤を突破し、まるで相手がいなかったかのようにヴィニシウスにボールを渡し、ベンゼマがGKを翻弄しているのを見ると、これではダメだ、と思うんだ。」
「このチームは長年にわたって我々に多くの喜びを与えてくれたが、今はそうではない。だから、彼らは自らを改革し、シーズン終了まで気を引き締める必要があるね。」
CBS Sports