1月末で締め切られた冬の移籍マーケットにおいて、PSVアイントホーフェンからリバプールに加入したオランダ代表FWコーディ・ガクポ。ディオゴ・ジョッタやロベルト・フィルミーノが離脱していた関係で、慣れないセンターフォワードとしてプレーし、まだ実力をすべて発揮しているとは言えない状況が続く。
とはいえ、少しずつポジションにも慣れ始めており、周りとの連携も改善。徐々にポテンシャルを感じさせるプレーも増えているが、かつてアヤックスやアンデルレヒト、浦和レッドダイヤモンズなどで指揮した経験豊富なアドリアーン・デ・モス氏によれば、才能開花にはクロップ監督ではなく、新たな監督の就任が必要だと語った。
「リバプールは新しいサイクルに突入しており、リバプールが新しい監督を迎えれば、彼(コーディ・ガクポ)は最高の選手の “ひとり” になれる。」
「クロップの時代は終わりを迎えつつあると思う。マインツで7年、ドルトムントで7年、そしてリバプールで7年目を迎えた今、物事は終焉に向かっていることもメディアで知られるようになってきた。」
「ガクポは新しい、若いチームの中で自分の居場所を見つけることができるだろう。クラブのパフォーマンスが少し落ちるのは普通のことで、今は選別を続け、ふたたび良いチームになっていくだろう。」
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先日行われたマージーサイドダービーで待望の初ゴールを奪い、続くニューカッスル戦でもスコアシートに名前を刻み、パフォーマンスは上向き傾向にある。フィルミーノやジョッタの復帰もあり、今後は慣れている左ウイングでのプレーも増えそうだが、長期的には長身でボールを収められる同選手をトップに起用するのは悪くないアイデア。
加えて、自らドリブルでも運べ、周りと連携しながら前進できるタイプの選手であり、若手育成に定評のあるドイツ人指揮官は能力を伸ばすためにも最適な人材にも思える。
一方で、クロップ監督本人も認めている通り、現在のリバプールは過渡期を迎えており、今後復調できるかは誰にもわからない。この夏には大型補強を狙っているが、チャンピオンズリーグやヨーロッパ大会を逃した場合には、思い通りの補強ができない可能性もある。
そうなると、チームの世代交代をうまく進められずに、成績も上がらなければ去就問題がにわかに現実味を帯びてくることだろう。
ただし、あくまで推察であり、最悪のパターンのお話。ふたたびリバプールをプレミアリーグ争いに戻すだけの監督としての力量を有しており、ボルシア・ドルトムントではできなかった世代交代を成功に導いてくれるだろう。
いずれにしても、オランダ代表フォワードの能力を最大限発揮させるためにも適した指揮官だと信じているが…コーディ・ガクポが世界的なストライカーに成長できるのか…?