エバートンやニューカッスルとの試合で上々の出来を見せ、2連勝を成し遂げたリバプール。その勢いのまま臨んだレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ・ラウンド16のファーストレグは、ホームにも関わらず5得点を奪われて大敗を喫した。
調子を上げた次の試合で悪い出来に終始するのは、今季のリバプールらしい。今回は違うところを見せなければならなかったが、マドリード戦からの復調を狙ったクリスタル・パレス戦は大した見所もなく、相手フォワード陣の得点力のなさに助けられ、なんとか引き分けで試合が終了した。
全体的に動きが鈍く、パスミスも多発。クリーンシートで終えたことだけが唯一の支えで、調子はふたたび下降線に逆戻り。不甲斐ない試合内容を受けても、過去にリバプールでキャプテンを務めた元イングランド代表MFジェイミー・レドナップはトップ4フィニッシュを実現できると主張する一方で、ファビーニョのプレーには落胆しているようだ。
「ジュード・ベリンガムはリバプールや(ユルゲン・)クロップに注目し、有力な選択肢として見ているだろう。なぜなら、それが何をもたらすか、彼がどれだけ向上できるかを考えているからね。どのクラブも彼を欲しがっているから、彼と契約するのは簡単ではないだろうけど、そういう選手なんだ。」
「リバプールが低迷していた時期もあったが 、決してそれほどかけ離れているわけではない。1人〜2人の選手が足りないんだ。」
「ファビーニョはまだ29歳だけど、何らかの理由でもう限界に達しているように見える。おそらく、若い守備的MFを見つける必要があるかもしれないね。でも、私はリバプールがトップ4に入れると思っているし、来年はまた挑戦してくれると信じている。」
Football Daily
ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらの衰えは年齢から来るものであり、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらはある意味 “通常運転” 。そんな中でも、ブラジル代表MFファビーニョの不調ぶりは説明が出来ない。
ただし、結果は結果。ピッチでのプレーは鈍く、自慢の読みも冴えない。ボールを奪うことすらままならず、スタメン落ちも納得の出来。今夏の移籍市場では放出候補とも噂されるが、現時点の内容だと、あまり高額な移籍金は期待できないかもしれない。
同ミッドフィルダーはなんとか不調から脱し、ふたたび世界でも有数の守備的ミッドフィルダーに戻れるのか…もしくは、若手MFステファン・バイチェティッチにポジションを正式に奪われるのか…はたまた、この夏にアンフィールドを去ってしまうのだろうか…?