リバプールは今季苦しみ続けている。開幕戦から昇格組フラムに走り負け、結果こそ引き分けだったが、悪い兆候が見て取れた。強豪相手に素晴らしいサッカーを展開する一方で、残留争いを繰り広げるチームに敗戦を喫したりと、不安定なパフォーマンスはここまで変わらない。
サディオ・マネが去り、ルイス・ディアスやディオゴ・ジョッタらが長期離脱を余儀なくされた攻撃陣はゴール前で苦悩し、ディフェンス陣は数多くの試合で先制点を許し、3点以上の点差で負ける試合も少なくない。
そして、チャンピオンズリーグ・ラウンド16でのレアル・マドリード戦は現実を見せ付けられることに。幸先良く2点リードを奪ったにも関わらず、結果的に5得点を奪われて大敗を喫した。セカンドレグでの逆転は半ば絶望的で、プレミアリーグに集中することになりそうだ。
この現状には、かつてリバプールのディフェンスリーダーとして、チャンピオンズリーグ制覇にも貢献した元イングランド代表DFジェイミー・キャラガーも苦慮。今年の夏に最大6名の選手を獲得すべきと主張し、古巣に対して大幅なメンバーの入れ替えを要求している。
「シーズン終了後にも振り返ることができるビッグゲームになったと思う。」
「2つの強豪が揃い、2ndレグまでもつれ込むことは予想できたはずだ。しかし、レアル・マドリードがあれほど納得のいく結果を出したことは、リバプールにとって大きな痛手だったと思う。」
「そして、”決定的なダメージ” とまで言わないが、リバプールは今夏のマーケットで攻める必要があることを実感しているだろう。」
「中盤は少なくとも3人必要だ。フリーで移籍する選手もいるからね。そして、リバプールにはディフェンダーが2人ほど必要だと思う。」
「だから、5〜6人の選手を獲得する必要があるし、出ていくことになる選手もいる。でも、あのチームは長い間一緒にやってきた。今、解散する必要があるんだ。」
CBS Sports
ジュード・ベリンガムやマテウス・ヌネスら中盤の選手に注力する見込みのリバプールだが、守備陣が崩壊気味なだけに、センターバック補強も優先順位が上がってきている。ヨシュコ・グヴァルディオルが獲得できれば理想的だが、キャラガーが主張している通り、センターバック強化は避けれ通れない。
一方で、今季パフォーマンスが急低下しているファビーニョやジョエル・マティプらの売却もあり得ない話ではない。はたして、リバプールは今夏を通じて、どのようなチーム作りを行うのか…注目せざるを得ない…!