ASローマから加入して以来、驚異的なスピードで得点を量産し続けたエジプト代表FWモハメド・サラー。ゴール前での抜群な落ち着きと相手ディフェンスを切り裂く走力、さらには強靭なセンターバックとも競り合えるだけの上半身で、寄せられてもゴールに迫る姿は圧巻。
昨夏には交渉が長引いていた契約更新に合意し、リバプールでトップの給与を受け取ることに。週給350,000ポンド(約4900万円)とも言われる金額は、2番目に高い給与をもらうオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクから倍近い契約を取り付けた。
ところが、今シーズンは期待されたほどのプレーには届いていない。チーム全体のパフォーマンスも悪く、チャンスが少ない。コンディションもそれほど良くない中でも、ここまで35試合19ゴール9アシストを記録しており、クラブのエースとして攻撃陣を引っ張る。
プレミアリーグで苦戦するリバプールはチャンピオンズリーグ出場が難しい立場に置かれており、このまま調子が戻らなけらば、4位以内のフィニッシュは困難。もしもCL出場権を逃したら、同フォワードがアンフィールドを去ると、スペイン紙『Fichajes』が報じた。
ゴシップ紙の記事だけに、それほど気にする必要性はないが、同選手の代理人を務めるラミー・アッバス・イッサ氏が自身のツイッターで反応。チャンピオンズリーグに出る出ないが、選手の気持ちを揺さぶる要素ではないと速攻で否定している。
Nonsense. This was never discussed or thought about. Not qualifying to the Champions League hasn’t even crossed our minds. https://t.co/vamG8rOPvh
— Ramy Abbas Issa (@RamyCol) February 27, 2023
今回のツイートに安心したサポーターも多いことだろう。ただし、30歳フォワードがこれから成長する可能性は低く、ダルウィン・ヌニェスやコーディ・ガクポら20代前半の選手たちの覚醒が待たれるのも事実。
願わくば、年齢を重ねてもゴールを量産するカリム・ベンゼマやロベルト・レヴァンドフスキのように、これからも長き渡り、アンフィールドで得点を奪い続けてくれることを期待したい…