今シーズンは不調が続くリバプールにおいて、ミッドフィルダーの衰えは指摘され続けている。ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらがフル稼働できずに、中盤でのプレッシングの強度が目に見えて低下している。
加えて、ディフェンス陣も本来の固さを見せ付けられておらず、容易に裏を取られて、簡単に失点を許すシーンも少なくない。中でも、ジョエル・マティプやジョー・ゴメスらのパフォーマンスは批判されることも多く、来年には32歳になる元カメルーン代表DFには今夏での退団が噂され始めた。
売却に先駆けて、様々なセンターバック候補の名前が挙がる中、リバプールは今夏でフリートランスファーとなるレスター・シティDFチャグラル・ソユンクにも関心を寄せ、ニューカッスルとともに交渉の席に座ったと、海外メディア『90min』が報じている。
結果的に、プレミアリーグのクラブらは交渉を前進させることができずに、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリード移籍がほぼほぼ確定との報道もちらほら。移籍金なしでスペインに渡り、守備に強みを持つ同クラブの一員になる見込みだ。
2018年にフライブルクからレスター・シティに加わったトルコ代表センターバックは、加入2年目からレギュラーに定着。ここまで通算127試合でディフェンス陣を支えたものの、昨シーズン途中からスタメンの座を奪われ、ベンチを温める試合が増えた。
今シーズンも立場が変わらず、フリートランスファーになる前、この冬にアトレティコ・マドリードに売却する報道も出ていたが、取り引きは成立せず。今もレスターに在籍しているが、今季はカップ戦も含めて4試合出場に留まっており、プレー時間はわずか259分しかない。
まだ26歳と老け込む年齢ではなく、プレミアリーグでの経験も豊富なだけに、オプションとして置いておくのも面白かったかもしれない。ただし、リバプールでプレーするレベルに達しているとは言い難いのも事実であり、ナサニエル・フィリップのように便利屋的な立場になりかねない。
いずれにしても、実際に交渉したかは分からないが、本気で獲得しに行ったとは思えずに、話し合いを行った程度と捉えるべきだろう。
依然としてトルコ代表では中心的な役割を担う元フライブルグDFは、スペインの地でふたたびキャリアを浮上させることができるのか…?