レアル・マドリードとの試合で大敗を喫し、続くクリスタル・パレス戦でも不甲斐ないパフォーマンスで勝ち点 “1” に留まったリバプール。ふたたび上昇気流に乗るためにも、アンフィールドで開催されたウルブス戦では負けが許されなかった。
試合は序盤こそアウェイチームが優勢に出たが、20分くらいからは試合を支配したリバプールは、相手にチャンスらしいチャンスを作らせずに、後半70分台に奪った2ゴールで勝利をもぎ取った。
この試合で久しぶりの先発出場を果たしたギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスは、後半に投入されたスペイン代表FWアダマ・トラオレを完璧に封じ、チーム2点目をアシストするなど大活躍。自らのパフォーマンスに満足する一方、母国での惨劇、列車同士による衝突事故の遺族にこの勝利を捧げたいと語っている。
「自分のパフォーマンスにはとても満足している。長い間プレーしていないときでも、チームに入り、自分が準備できていることを確認していた…それは、それほど頻繁にプレーしていないすべての選手にとってのハングリー精神だと思う。」
「しかし、この勝利はギリシャの人々のために捧げるものだと言いたい。列車の事故があった。神が遺族に力を与え、彼らが安らかに眠れますように。」
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報道によれば、57人の死亡者を出した列車事故は、人為的なミスと、ずさんな管理の影響とも言われる中、多くの犠牲者をうむ結果となってしまった。
ギリシャに生まれて、国内リーグや代表チームでも長らく活躍してきたコスタス・ツィミカスにとって心の痛い出来事であることは明白。そんな状況下でもきっちりとしたプレーぶりを見せ、チームの勝利に貢献したプロフェッショナリズムを称えたい…