チェルシーとの新契約締結に向けた交渉が難航し、徐々に退団の可能性が高まっている生粋のチェルシーっ子でもあるメイソン・マウント。イングランド代表の常連でもある同ミッドフィルダーは、これまで192試合33ゴール37アシストを記録している。
試合での貢献度や数字面でも結果を残しているにも関わらず、週給は80,000ポンド(約1120万円)。所属クラブで最高額を受け取るイングランド代表FWラヒーム・スターリングの週給が325,000ポンド(約4550万円)であり、実に4倍以上の開きがある。
カリドゥ・クリバリやウェズレイ・フォファナ、ピエール=エメリク・オーバメヤンらですら3倍近い給与を受け取っており、アカデミー出身の24歳ミッドフィルダーが給与アップを希望するのは当然のこと。お金だけではないだろうが、交渉が順調でないことだけが事実だ。
そんな状況だからこそ、プレミアリーグ内での移籍が取り沙汰されている。中盤の強化を狙うリバプールも “そのひとつ” で、ユルゲン・クロップ監督も同選手を理想的な候補として見ており、関係者によればリバプール移籍の可能性が高まっていると、海外メディア『talkSPORT』が報じた。
ともにチャンピオンズリーグ出場権を得られるか微妙な立場にあるチェルシーとリバプール。世代交代のために新たなミッドフィルダーが絶対的に必要なリバプールとは対照的に、昨夏とこの冬に異次元の補強を繰り返すチェルシーでは、ベンチを温める時間も増えつつある。
給与だけではなく、環境的にも明確な補強プランの見えないクラブよりは、クロップ監督を中心にふたたびタイトル争いに加われるチームに生まれ変わるために、ジュード・ベリンガムら若き逸材獲得も狙うクラブの方が、選手の成長のためにも好ましい場所にも思える。
とはいえ、幼い頃から育ったチェルシーへの愛は持っているはずで、契約満了は2024年となっており、まだ1年残っている。この夏に売却する判断を下す可能性もあるが、契約更新を期待し、1年残留させるのか判断が迫られる。
リバプールが関心を抱いていることは本当だが、今回の報道は決して信憑性が高いものではなく、どちらの展開も転ぶ可能性を残す。他にも、マンチェスター・シティなど別のビッグクラブ移籍もあり得るストーリーであり、まだまだ予断を許さない。
はたして、メイソン・マウントおよびチェルシーはどのような未来を歩むのだろうか…?