アンフィールドに “ライバル” マンチェスター・ユナイテッドを迎えた試合は、良い意味で予想を裏切る展開に。前半こそ締まった試合内容で、オランダ代表FWコーディ・ガクポの先制点のみで折り返すと、ここからリバプールの怒涛の攻撃が始まった。
ダルウィン・ヌニェスにゴールが生まれ、ガクポも2ゴール目を奪う。そして、モハメド・サラーにゴールが生まれる。このゴールで、エジプト代表ストライカーは、同クラブでプレミアリーグ最多得点者である元イングランド代表FWロビー・ファウラーに並ぶ128ゴール目を記録。
この時点で4ゴールを挙げたリバプールだが、攻撃の手を休めることなく、ヌニェスが2点目となるゴールを頭で奪うと、歴史的な瞬間がやってきた。83分にゴール前の混戦から目の前にこぼれたボールを、利き足ではない右足でねじ込んだサラーは、クラブ史上プレミアリーグ最多得点者になった。
試合は退団を発表したロベルト・フィルミーノにもゴールが生まれて、7得点で大勝。ディフェンス陣もノリに乗るマーカス・ラッシュフォードを抑えてクリーンシートを達成。ライバル相手を完膚無きまでに叩きのめし、国内リーグ4位フィニッシュに弾みをつけた。
7得点差での勝利に加えて、自身も歴史を塗り替えるなど最高の日となったエジプシャン・キングは、加入当初からファウラーの記録を追い求めてきたことを明かしつつも、信じられないような日に興奮を隠し切れないようだ。
「とても特別なことなんだ、嘘はつけないよ。」
「この記録は、ここに来たときから頭の中にあったんだ。1年目のシーズンから、常にこの記録を追いかけていたように思う。今日、ユナイテッド戦であのような結果を出して、その記録を破ることができたのは信じられない。家に帰って家族と祝い、カモミールティーを飲んで眠るつもりだよ。」
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昨夏に新契約を締結し、リバプールで最も高給を受け取る選手になった同選手だが、シーズン前半戦は動きが上がり切らずに、新戦力や負傷者の多いミッドフィルダー陣との連携も拙いまま、高額な給与をもらっていることに批判の声も。
それでも最近の試合では他のフォワード陣とともにコンディションも上がり調子。シーズン後半戦で巻き返しを図る中で、モハメド・サラーに限らず、ダルウィン・ヌニェスやコーディ・ガクポらにもゴールが多くなってきており、プレミアリーグ4位フィニッシュに好材料が生まれ始めている。
記録を更新したエジプト代表ストライカーとともに、リバプールが脅威的な立ち直りを見せてくれることだろう…