今シーズンは本調子を発揮できていない選手が多いリバプールにおいて、プレミアリーグ開幕から安定したパフォーマンスを披露してきた元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ。独特なトラップや効果的なパス出しは健在で、前線での厳しいプレッシングも板についてきた。
ただし、まもなく32歳を迎える同ミッドフィルダーだけに、急激にガタがくる可能性も否定できない。同年代のジョーダン・ヘンダーソンはフル稼働が難しくなっており、連続での試合になると明らかにパフォーマンスレベルの低下が見て取れる。
今年の夏にはジュード・ベリンガムやマテウス・ヌネス、メイソン・マウントら20代中盤以下のミッドフィルダー獲得を狙うリバプールだけに、世代交代と一環として元バイエルンMFの売却の噂が報じられ、フェネルバフチェ(トルコ)が関心を抱いていると伝えられていた。
しかし、移籍市場に精通しているファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)はこの噂を完全に否定し、連絡すら取っていないと移籍の報道を一蹴。チアゴは100%リバプールの進めるプロジェクトに集中しているようだ。
To answer many questions: there are no chances, no contacts and nothing true into the links between Thiago Alcantara and Fenerbahçe, despite links in Turkey ⛔️❌ #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) March 2, 2023
Thiago Alcantara is only focused on the Liverpool project. pic.twitter.com/4hl27qMTQb
ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンが退団濃厚で、ジェームズ・ミルナーの去就も未知数。一気に3枚も中盤の選手がいなくなり、ヘンダーソンもまた1つ年齢を重ねるチームにおいて、ベテランミッドフィルダーを放出するアイデアが出ることはない。
さらには、報じられていた移籍金は700万ポンド(約9.8億円)と決して高くなく、わざわざ売却する必要はない。夏の資金を得るためだけであれば、もっと高い移籍金が見込めるファビーニョを手放す決断になるはずだ。
いずれにしても、リバプールで異才を放つテクニック豊かな元スペイン代表MFは、来シーズンもアンフィールドで攻守両面で活躍してくれそうだ…