2020年まで遡り、当時フルミネンセU-20に所属していたGKマルセロ・ピタルガは、リバプールにステップアップを果たした。即戦力ではなく、未来への投資として獲得された同GKは、アカデミーで力を磨いており、トップチームでの活躍を夢に見ている。
今シーズンはマクルズフィールドにレンタル移籍したものの、負傷の影響もあり、リバプールU-21に復帰。2024年にフランス・パリで開催されるオリンピックにブラジル代表の一員として参加を目指しており、トップレベルで試合に出ることを希望していても不思議はない。
リバプールではアリソン・ベッカーやクィービーン・ケレハー、アドリアンの牙城を崩せずにいる。この夏にはスペイン人GKが退団する見込みだが、同世代GKハーベイ・デイビスも在籍しており、試合に出ることは非常に困難な立場にある。
海外メディア『Football Insider』によれば、ACミランとアトレティコ・マドリードがかねてから20歳GKに関心を寄せており、選手のパフォーマンスを確認するためにも、アカデミーの試合にスカウトを送り込んだようだ。
燻っている環境を一変させるため、イタリアやスペインに新天地を求める可能性は否定できない。ただし、両チームともマイク・メニャン(ACミラン)とヤン・オブラク(アトレティコ・マドリード)がおり、すぐさまレギュラーの座を掴めるわけではない。
それどころか、2番手に食い込むことも熾烈な競争を勝ち抜かねばならず、トップレベルでの経験に乏しい元ブラジルU-17代表GKをいざというときの “控えGK” に据えるのは若干ギャンブルに近い。
リバプールも簡単に手放すとは思えず、アドリアンが退団し、空く3番手GKの座をハーベイ・デイビスと競わせるのが現実的な路線だろう。
2025年まで契約を残す中、マルセロ・ピタルガはどのような未来を歩むのか…?