チェルシーとの契約更新に向けた交渉が難航しているイングランド代表MFメイソン・マウント。昨夏から多額の資金を投じて、数多くのフォワードやミッドフィルダーを獲得してきた同クラブではプレー時間も減少傾向にあり、今夏も大型補強に踏み出す可能性が報じられている。
アカデミー出身のイングランド代表MFは、給与の安さも交渉が順調ではない原因だ。トップ給与を受け取る元マンチェスター・シティFWラヒーム・スターリングと比べて “4分の1”。これまでチェルシーに貢献してきた選手が大幅な給与アップを求めるのも必然。
現行契約は2024年6月まで。今夏の移籍市場では残り1年を切るため、中盤の入れ替えを狙うリバプールが獲得を模索している。英『The Daily Mail』によると、イングランド代表MFの動向に注目しているのはリバプールだけではなく、ニューカッスルも獲得レースに参戦したようだ。
エディ・ハウ監督の手腕と的確な補強方針で、金満クラブに生まれ変わってからわずか1年で上位を狙うチームになったニューカッスル。ビッグクラブと並ぶほどの給与水準ではないものの、経営陣は豊富な資金を有しており、移籍金および高給も問題にならないはずだ。
フロリアン・ヴィルツ(バイエル・レバークーゼン)やハーヴィー・バーンズ(レスター・シティ)らも候補に挙がっている同クラブだが、ファイナンシャル・フェアプレーの観点からも、より安い金額で手に入れられる可能性のある同ミッドフィルダーにも関心を抱いている。
お金だけであれば太刀打ちできないリバプールは、ドルトムントMFジュード・ベリンガムに高額な移籍金を支払う予定で、他の候補にまわせる移籍金は通常のときよりも少ない。契約期間が残り1年未満の選手に対して、チェルシーがどれだけ要求するかにもよるが、お金以外の部分でいかに説得できるかが鍵になりそう。
中盤だけでなく、左右のウイングでもプレー可能な同選手は、ユルゲン・クロップ監督にプレーの幅を与えてくれる。プレミアリーグでの実績は十分で、様々な戦術を理解するだけの賢い選手だけに、確実に戦力アップには繋がる。
はたして、チェルシーおよびメイソン・マウントはどのような決断を下し、どのような道を辿るのだろうか…?