中盤の怪我人が続出し、主力組のコンディション不良に悩まされ続けたリバプール。中でも、アンカーとしてセンターバックの前でボールを奪っていたブラジル代表MFファビーニョが絶不調に陥り、ステファン・バイチェティッチは今年に入ってからは先発で出場する試合が増えていた。
プレシーズンから落ち着き払ったプレースタイルでポテンシャルの高さを見せていたスペインU-18代表MFは、チャンピオンズリーグやカップ戦を中心に出番を得ると起用に応え、カタールW杯明けの試合、アストン・ヴィラとのリーグ戦では待望の初ゴールを奪った。
ハーヴェイ・エリオットとともにリバプールの未来を担う選手に急成長を遂げた同選手は、継続的に好パフォーマンスを披露しており、いまや推しも推されぬレギュラー格。チアゴ・アルカンタラとのパス交換は可能性を生み出し、見る側にも楽しみを提供していた。
プレミアリーグで4位以内フィニッシュを目指すリバプールにおいて、ここからの巻き返しに必要となる選手だが、大腿部に怪我を負ってしまい、残りのシーズンを欠場することが決定。バイチェティッチは自身のSNSを通じて、現在の気持ちを吐露している。
「残念ながら、僕は怪我を負ってしまい、シーズン終了まで欠場することになりました。」
「この素晴らしいシーズンに別れを告げるのはとても悲しいけど、これもサッカーの一部であり、肉体的にも精神的にも強くなれると確信しています。」
「また、シーズンを通してサポートしてくれたレッズのみんなに感謝の気持ちを伝えたい。そして、これまで以上に強くなって戻ってこられるように最善を尽くします。」
ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらが退団濃厚で、ジェームズ・ミルナーもチームを去る可能性がある中、新時代の中心としての活躍が期待されるだけに、ぶり返さないように、しっかりと怪我を治して新シーズンでさらなる飛躍をしてほしい…