ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナー、チアゴ・アルカンタラ、ファビーニョと中盤の主力組が30歳前後になり、シーズンを通してフル稼働が難しくなっている。ただでさえ消耗の激しいクロップ・サッカーだけに、ミッドフィルダー陣の世代交代は喫緊の課題だ。
さらには、ナビ・ケイタとアレックス・オックスレイド=チェンバレンが退団見込みで、ミルナーも契約延長するかは分からない。シーズンを戦い抜くためにも枚数も揃えなければならないリバプールは、過去に関心を示したベルギー代表MFにふたたび興味を抱くかもしれない。
海外メディア『Football Insider』によると、リバプールは今シーズン限りで契約満了となるレスター・シティMFユーリ・ティーレマンス獲得に乗り出す可能性があり、同じく関心を示すアーセナルやニューカッスル、バルセロナとの争奪戦に参戦するようだ。
2年前の夏頃から中盤の補強ターゲットとして名前が報じられてきた同ミッドフィルダーだが、移籍は現実にならず。リバプール以外にも獲得を試みたが、レスター・シティと交渉をまとめきれずに、今シーズンも同クラブでプレーしている。
ベルギー代表MFはステップアップを目指しており、契約更新には応じない方針だ。この夏にはフリートランスファーとなり、プレミアリーグや代表の舞台でも経験豊富なミッドフィルダーはどのクラブにとっても戦力アップになるだろう。
レスターではここまで187試合28ゴール25アシストと創造性にも富んでおり、攻撃にリズムを付ける。ディフェンスにおいても献身的な守備でボールを絡め取ることもでき、万能型なミッドフィルダーとしての評価を高めている。
しかし、リバプールが狙いに行くとは考えにくい。ジュード・ベリンガムを筆頭に、マテウス・ヌネスやメイソン・マウント、モイセス・カイセドら優先順位の高い選手たちが候補リストに記載されている。
それに、ハーヴェイ・エリオットやステファン・バイチェティッチら若手も台頭しており、ファビオ・カルヴァーリョやカーティス・ジョーンズらも覚醒の時を待っている。ローン中のタイラー・モートンもトップチームの座を争うと見られ、枚数だけを確保するためだけに移籍金のかからない選手に視線を向ける確率は低そうだ。
とはいえ、前述した通り、戦力アップになることは間違いなく、数多くの試合をこなさなければならないチームにとってはチームに置いておきたい選手と言える。はたして、ベルギー代表ミッドフィルダーがアンフィールドでプレーする未来はあり得るのだろうか…?