今シーズン、不調が続くリバプールはプレミアリーグ順位表で真ん中に位置しており、プレミアリーグ優勝はおろか、チャンピオンズリーグやヨーロッパ大会への出場権すらも危ぶまれている。しかも、負傷者の数が一向に減らずに、誰かが復帰すれば、誰かが離脱する悪循環が続く。
フォワード陣が点を取れずに、ディフェンダー陣が簡単に得点を許す試合が多いが、中でもミッドフィルダー陣の年齢上昇によるプレッシングの弱さが指摘されている。世代交代を進めるために、今年の夏にはジュード・ベリンガムをメインターゲットに、若きミッドフィルダー獲得にアクセルを踏む予定だ。
モイセス・カイセドやマテウス・ヌネスら他にもターゲットがいる中、昨夏やこの冬の移籍市場で噂に挙がっていたポルトガル代表MFルベン・ネヴェスに対して、リバプールが獲得オファー準備していると、海外メディア『Sport』が報じている。
2017年にウルヴァーハンプトン・ワンダラーズに加入した同ミッドフィルダーは、プレミアリーグ昇格を経験。その際にはトップクラブへの移籍も取り沙汰されたものの、ウルブスに残留すると、いまではキャプテンに任命され、プレー面でも、精神面でもチームを引っ張る。
元ポルトMFは、これまで238試合29ゴール12アシストを記録しており、イングランドのみならず、世界でも有数の守備的ミッドフィルダーとして地位を確立。ただし、同クラブではチャンピオンズリーグとは無縁で、もしもウルブスが残留争いに失敗した場合には、上位クラブに移籍しても不思議はない。
正確な長短のパスで局面を打開する一方で、ファイト溢れる闘志を全面に出して戦えるタイプの選手は、激しいゲーゲンプレスを繰り返すリバプールにおいては活躍できる素養が十分にある。今季はファビーニョの調子が上がらないこともあり、25歳のポルトガル代表MFは理想的な後継者になり得る。
ただし、現時点では優先度はさほど高くなさそうだ。ジュード・ベリンガムらが本命であり、ゴシップ紙以外にウルブスMFに対しての関心を報じているところは数少なく、現実味はあまりない。
それでも、前述のようにウルヴァーハンプトン・ワンダラーズがチャンピオンシップに降格が決定した場合には、移籍を求めることは明白であり、契約期間も2024年6月までと1年を切ることから、今年の夏の移籍マーケットでは多くのクラブが関心を寄せる可能性は否定できない。
はたして、直近2つの移籍市場で名前が挙がっていたポルトガル代表MFが、アンフィールドでプレーする日はやってくるのだろうか…?