ホッフェンハイムで評価を上げ、2015年の夏にリバプールにステップアップを果たしたFWロベルト・フィルミーノ。モハメド・サラーやサディオ・マネとヨーロッパでも屈指のフロントスリーを形成し、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ制覇に貢献してきた。
世界を見渡しても、特殊なプレースタイルを持ち、時には中盤まで下がって攻撃に参加。いわゆるセンターフォワード的な役割ではなく、新たな像を作り上げた元ブラジル代表フォワードは、唯一無二の存在としてその名を轟かした。
リバプールでの8年間で多大な功績を残した同選手だが、今シーズン限りで同クラブを退団する。現役時代にはワン・クラブ・マンとして、最終ラインを統率し続けた元イングランド代表DFジェイミー・キャラガーもこれまでの実績を絶賛しつつ、プレーを優先する決断を下した選手に尊敬の念を抱いていることを口にした。
「彼はこのサッカークラブで絶対的な存在であり、ユルゲン・クロップとともに歩み、大きな部分を担ってきた。」
「ユルゲン・クロップではなく、ブレンダン・ロジャースが獲得した選手で、正直に言えば、誰も彼がどこでプレーすることになるのか分からなかった。」
「彼はワイドな選手ではなく、ペースもなく、中盤でプレーする機動力もなかったかもしれない。リバプールは4-3-3でプレーしており、10番のポジションはなかった。しかし、ユルゲン・クロップがそれを変え、基本的に9番が深く下がるポジションに据えた。マネが入り、サラーが彼の後ろを走って補うという、フィルミーノを中心としたシステムが構築された。」
「あのフロントスリーは、プレミアリーグでも最高のフロントスリーとして語り継がれるでしょう。そして、彼は大きな役割を果たした。すべての関係者にとって、本当にベストな状況だと思う。」
「我々はいつも、クラブが選手をフリーで放出すること、どうしてそのようなことが起こるのか議論を交わしている。もし、選手が去りたければ、去ればいい。彼は自分の契約を終わらせることができる。個人的には、キャリア最後の3年〜4年において、毎週プレーしたいと考える彼のことを尊敬している。そして、それは彼にふさわしいことなんだ。」
Sky Sports