ミッドフィルダー陣の世代交代が目の前の課題として差し迫っているリバプール。ジュード・ベリンガムやマテウス・ヌネスら本命と報じられる中盤の選手たち以外にも、数多くのミッドフィルダーとの関係が噂されている。
ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらから若い世代へのスイッチ、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンら退団予定の選手たちの入れ替えはもちろん、今シーズン全盛期のパフォーマンスからほど遠いブラジル代表MFファビーニョにも売却のニュースがちらほらメディアで出回っている。
英『Daily Mail』によれば、リバプールがファビーニョの後釜として、今季からフラムに加わったポルトガル代表MFジョアン・パリーニャに関心を寄せており、所属クラブは6000万ポンド(約84億円)を要求する見込みのようだ。
昨シーズンまではスポルティングで活躍していた中盤のダイナモは、初挑戦となったプレミアリーグでもその実力をいかんなく発揮。ここまで28試合に出場しており、ポルトガル代表としても18試合でプレーしている。
190cmと恵まれた体躯に加えて、豊富なスタミナで中盤を支配。激しいプレースタイルも持ち味で、闘志溢れる姿勢でチームにエネルギーを注入する。フィジカル勝負で負けることなく、足元の技術も申し分ない。
ただし、年齢は27歳で、この夏には28歳を迎える。29歳MFファビーニョの後釜としては現実的ではなく、狙うのであれば最低でも20代中盤の選手。さらに、ブラジル代表MFを売却したとしても、6000万ポンド(約84億円)を超える移籍金を得ることは難しいと見られ、放出する意味を持たなくなる。
安い金額で手に入るのであれば、中盤のオプションに加えたい人材だが、2027年まで契約を結んでいることからも高額な移籍金を支払わなければならず、見合う対価を見出しづらい。
あくまで噂であり、リバプールが獲得に乗り出すことは考えにくい。ただし、新たに2〜3枚のミッドフィルダーを迎え入れたい同クラブは、大本命のイングランド代表MF以外にも実力者をチームに加えることができるだろうか…?