パリ・サンジェルマンで頭角を現し、同クラブでは通算227試合24ゴール14アシストを記録したMFアドリアン・ラビオ。続々と主力級の選手を補強するクラブでは出場機会を失いつつある中、2019年の夏にフリートランスファーでユベントスに移籍していた。
セリエAの強豪ではレギュラーに定着し、今シーズンもここまで33試合9ゴール4アシストを挙げている。昨年の冬に開催されたカタールW杯ではフランス代表に選出され、控え組で臨んだチュニジア戦や風邪で欠場したモロッコ戦以外は、全試合にスタメン出場を果たし、同国の準優勝に貢献。
同選手と所属クラブとの契約は2023年6月まで。今夏には移籍金なしでチームを替えられることもあり、中盤の強化を目指すリバプールも新天地候補の “ひとつ” に挙げられている。渦中のフランス代表MFだが、子供頃にはスティーブン・ジェラードに憧れ、リバプールを応援していたと告白している。
「僕に夢を与えてくれたスティーブン・ジェラードのちょっとしたファンだったから、リバプールが大好きだったんだ。だから、レッズを追いかけていた。」
「もう一人のアイドルは、ジネディーヌ・ジダンだったよ。」
Tuttosport
好きなクラブが、プレーするクラブになるとは限らない。それがプロフェッショナルなサッカー界であり、タイミングが重要なファクターとなる。
ナビ・ケイタら中堅ミッドフィルダー陣がチームを去り、ジョーダン・ヘンダーソンもまた一つ年齢を重ねる。中盤の枚数を確保したいリバプールにとって、無料で獲得でき、経験も豊富な同選手は貴重なオプションになり得る。
しかし、年齢は27歳。まもなく28歳になるだけに、リバプールが追い求めるミッドフィルダー像とは異なる。プレースタイルもクロップ・サッカーと適合するとは思えず、狙うべきターゲットではないだろう。
いずれにしても、フランス代表MFがアンフィールド移籍を果たすことはなさそうだが、周囲の予想を翻して、子供の頃からの憧れのクラブに加わる世界線はあり得るのか…?