まもなく32歳を迎える元シャルケDFジョエル・マティプのディフェンス面でのまずい対応が目立つ今日この頃。25歳DFジョー・ゴメスも限界が見え隠れする中、リバプールにとって、新たなセンターバックはミッドフィルダーの次に重要な補強ポイントだ。
現在シャルケにレンタル中の若きDFセップ・ファン・デン・ベルフらアカデミーにもポテンシャル豊かなセンターバックがいないわけではないが、トップチームでの出場となると不安が残り、より経験値のあるディフェンダー獲得が望ましい。
理想的なターゲットとして、ヨシュコ・グヴァルディオル(RBライプツィヒ)が挙げられる一方で、ヨーロッパで活躍する様々なセンターバックへの関心が噂されるリバプールだが、この冬にチェルシーに移籍した元モナコDFブノワ・バディアシル獲得を試みていたと、英『Football London』が報じた。
1.94mと高身長ながらも、足元の技術に優れ、パス出しも申し分ない。現代的なセンターバックに必要な要素を兼ね備えるセンターバックは、利き足も左足と貴重な存在。チェルシーでは3枚の最終ラインの左を担当することが多く、初めてのプレミアリーグでも落ち着いたプレーぶりで評価を高めている。
獲得に動いていたのは、リバプールやチェルシーだけではなく、バルセロナも熱視線を送っていた。しかし、チェルシーが提示した長期的なプロジェクトに魅力を感じたことが、他の2クラブではなく、ロンドンに行く決断を下した背景のようだ。
3500万ポンド(約49億円)前後の移籍金でチェルシーの一員となっており、リバプールにも獲得可能であった金額。現在の活躍ぶりに加えて、21歳と今後10年以上に渡ってチームの中心になれる年齢は魅力的で、逃した魚は大きいかもしれない。
とはいえ、獲得したい全選手を獲得できるわけではない。さらに、スカウティングに長けているリバプールだけに、他にも多くの若きセンターバックをリストアップしているはずで、代理人とはコンタクトを図っている可能性もある。
この夏の移籍マーケットにおいては、ミッドフィルダーを優先的に複数名獲得しなければならないが、その目処が立った時、リバプールは新たなセンターバックを迎え入れるのだろうか…?