ジョーダン・ヘンダーソンらユルゲン・クロップ監督の第一政権で主軸を担ってきたミッドフィルダー陣が年齢を重ねており、ナビ・ケイタら中堅選手も契約満了に伴いチームを離れることが濃厚となり、中盤の入れ替えが迫られているリバプール。
ジュード・ベリンガム(ドルトムント)やマテウス・ヌネス(ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ)、メイソン・マウント(チェルシー)らとの関係が連日報じられる中、セリエAで首位をひた走るナポリからの補強があるかもしれない。
伊『Calciomercato』によれば、リバプールはナポリに所属するスロバキア代表MFスタニスラフ・ロボツカに関心を抱いており、獲得に向けて、移籍金4400万ポンド(約61.6億円)を支払う準備を進めているようだ。
2027年まで契約を結ぶ28歳の守備的ミッドフィルダーは、2020年に同クラブに加入。今シーズンも主力として活躍しており、リバプールとのチャンピオンズリーグ・グループステージにもスタメンで出場。今季はここまで36試合でピッチに立っている。
170cmと小柄ながらも両足が使える器用さとテクニックでボールを保持し、前線に上がるドリブル突破も魅力的。攻守の切り替えも早く、フィジカル勝負では分が悪いが、執拗なプレッシングで相手のボールを奪う。
今シーズンはブラジル代表MFファビーニョが急ブレーキ。精神的なものか、体力的なものなのか分からないが、本来のボール奪取を発揮できていない。最近こそ復調の兆しを見せているが、29歳と今後の飛躍が見込めないこともあり、一部メディアでは放出候補とも言われている。
ミッドフィルダーの枚数が少なることから売却はあり得ないと思うが、守備的ミッドフィルダーの強化は必須。18歳MFステファン・バイチェティッチが台頭しており、緊急でこそないが、競争が生まれることは良いこと。
ただし、プレミアリーグの舞台で小柄なミッドフィルダーが、しかも1枚で相手の攻撃を食い止めるのは考えにくい。インサイドハーフでの起用も想定されるものの、年齢がネックになりそうだ。すでに28歳と劇的な成長は見込めず、枚数を確保するにしてもより安価なミッドフィルダーに目を向けるべき。
現実的なターゲットではないが、予想を覆してのリバプール加入は起こり得るのだろうか…?