シャルケからフリートランスファーでリバプールに加わった元カメルーン代表DFジョエル・マティプは、高い身体能力と前線への鋭い縦パス、独特なリズムのドリブルでの攻め上がりなど、最終ラインに欠かせないメンバーとして数々のタイトルに貢献してきた。
しかし、年齢には逆らえない。今年8月には32歳を迎えるためか、今シーズンは守備時にまずい判断や対応が目立っている。センターバック陣の若返りを図るためにも、また資金調達や給与を減らす目的においても、元シャルケDFには退団の噂が燻っている。
2024年6月までリバプールと契約を結ぶ同センターバックだが、移籍に向けた話が本格的に動き始めているのかもしれない。伊『Calciomercatoweb』によれば、ASローマやユベントスに対して、ベテランセンターバック獲得の話が持ち込まれたようだ。
近年はプレミアリーグでピークを終えた選手や出場機会に恵まれない若手選手が活躍するセリエA。元マンチェスター・ユナイテッドDFクリス・スモーリングも復活を遂げたASローマにとって、リバプールDFの加入は確実な戦力アップになること間違いない。
不正会計によって勝ち点 “15” も剥奪されたユベントスでは、35歳DFレオナルド・ボヌッチが全盛期を超えており、昨夏には同じくベテランDFジョルジョ・キエッリーニがアメリカに旅立った。最終ラインの経験値を保つためにも、元カメルーン代表DFの存在は貴重になり得る。
リバプールでは25歳DFジョー・ゴメスもパフォーマンスを批判されている一人。ただし、年齢が若く、左右のサイドバックでプレーできる器用さを持ち合わせていることもあり、放出の優先順位ではマティプが優先されるだろう。
まだ具体的な話が浮かび上がっているわけではなく、母国でもあるドイツ移籍も十分に考えられる。とはいえ、移籍の可能性は日に日に増しており、若きミッドフィルダー獲得に加えて、新たなセンターバック確保にも動く可能性が高まっている。
はたして、リバプールは今夏にも元シャルケDFを放出するのだろうか…そして、同選手の次のクラブはどこになるか…?