ハーヴェイ・エリオットやステファン・バイチェティッチらがトップチームでも未来を感じさせるパフォーマンスを披露し、レギュラー争いを繰り広げている。ブラックバーンにレンタル移籍中のタイラー・モートンも成長しており、来シーズンはチャンスを得る可能性が高い。
若手の台頭が目立つ一方、中堅のアレックス・オックスレイド=チェンバレンやナビ・ケイタは今季限りでアンフィールドを後にする。ジェームズ・ミルナーにも退団の可能性があり、今夏の移籍マーケットではミッドフィルダー陣の入れ替えが実施される見込み。
現役時代にはリバプールやニューカッスルでプレーしたバレンシア出身DFホセ・エンリケは自身のYoutubeチャンネルで、アカデミーから昇格して以来、活躍するに至っていないイングランドU-21代表MFカーティス・ジョーンズに去るべき時が来たと、選手本人のためにも退団を促している。
「右サイドバックは絶対に必要だ。」
「右ウイングも間違いなく必要で、中盤もそう。では、中盤には誰がいるのか?(アレックス・オックスレイド=)チェンバレン、(ナビ・)ケイタらはみんな去ってしまう。」
「カーティス・ジョーンズは、もう去るべき時だ。彼は出て行かなければならない。クラブと彼のためになると、私は信じているよ。」
この夏にはジュード・ベリンガムやマテウス・ヌネス、メイソン・マウントら実績十分なミッドフィルダーが加わる可能性があり、ポジション争いは今まで以上に熾烈を極める。20歳前後の選手たちもさらに成長し、スタメン確保は困難なミッションとなる。
過去数シーズンに渡ってトップチームでプレーしているイングランドU-21代表MFだが、度重なる怪我もあり、成長しているとは言えない状態。ベンチを温める試合も多く、ピッチでのプレーが必要な年代の選手にとっては好ましくない環境だろう。
ユルゲン・クロップ監督は同選手のポテンシャルを信じているようで、来シーズンも戦力と数えているとも言われ、現実的に退団は考えにくい。
それでも、元リバプールDFの発言通り、選手の成長のためにも、ミッドフィルダーの再構築を推し進めるためにも、カーティス・ジョーンズは幼い頃から育ったクラブを去る時期に差し掛かっているのかもしれない…