サッカーの歴史上、初めて冬の期間に開催されたカタールW杯で躍進を遂げ、4位に入ったモロッコ代表。アクラフ・ハキミ（PSG）やハキム・ツィエク（チェルシー）らを擁する同国代表で、最も評価を高めたのがフィオレンティーナに所属する26歳MFソフィアン・アムラバトだ。
冬の移籍マーケットでは激しい争奪戦の末、イタリアに残留した同ミッドフィルダーだが、契約が残り1年となる今夏の移籍市場では退団が濃厚。中盤の再構築を狙ったリバプールも1月には話し合いの席に着いたが、交渉がまとまることはなかった。
しかし、リバプールがふたたびモロッコ代表MFに再注目し始めており、交渉を再開したと、フランス紙『Footmercato』が報じている。なお、トッテナム・ホットスパーやバルセロナらも獲得を狙っており、熾烈な競争が展開される予想だ。
セリエAでの活躍はヨーロッパに轟くほどではないが、やはりワールドカップでの調子の良さは記憶に新しい。守備的ミッドフィルダーとして、強いフィジカルや激しいタックル、鋭い読みで相手の攻撃の芽を摘み続けた。
レギュラークラスにはならないとしても、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド＝チェンバレン、ジェームズ・ミルナーらに退団の可能性があるリバプールにおいて、大舞台でも経験を持つミッドフィルダーを確保するに越したことはない。
ところが、最近の報道ではフィオレンティーナMFの名前が挙がる機会は減っており、リバプールの関心は依然ほど高くなさそうだ。ベリンガム、ヌネス、マウントらを優先順位の高いターゲットに捉えており、チャンピオンズリーグでのプレーから遠ざかっている選手に注目を向ける確率は低い。
ソフィアン・アムラバトもバルセロナ移籍を最優先に考えているとのニュースも出回っている。加えて、アトレティコ・マドリードも興味を抱くクラブのひとつに挙げられており、選手側の視線はスペインに向けられているのかもしれない。
トッテナム・ホットスパーもアントニオ・コンテ監督が解任されており、今後の補強プランは白紙状態。そのため、プレミアリーグ上陸の可能性はなさそうだが、26歳ミッドフィルダーは次のステップアップ先として、どのクラブを選択するのだろうか…？