2016年1月にリバプール移籍が発表。移籍元のレッドスターでの半年間のレンタルを経て、同年の夏に晴れて同クラブのトップチームに合流したセルビア代表MFマルコ・グルイッチ。大柄なミッドフィルダーには大きな期待がかかったが、あまり活躍するに至らず、カーディフやヘルタ・ベルリンにローンされる日々を過ごした。
ブンデスリーガでは2年間で54試合9ゴール3アシストの成績を残したが、完全移籍にはならず。翌シーズンからはポルトに舞台を移し、2年間のローン生活を経て、昨夏の移籍マーケットで完全移籍を果たした。
ポルトでは絶対的なレギュラーではないが、ここまで通算で105試合に出場。セルビア代表としても19試合でプレー経験を持つ元リバプールMFに対して、マンチェスター・ユナイテッドやACミランが関心を抱いていると、セルビア紙『Telegraf』が報じた。
同紙によれば、プレミアリーグでもプレー経験のある同選手獲得に本腰を入れており、関心を示すクラブらはすでに代理人に接触を図っているとも伝えている。
イングランドではリバプールで16試合、カーディフでも14試合と決して良い思い出がない場所。しかし、エジプト代表FWモハメド・サラーやベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネも最初のプレミアリーグ挑戦では失敗しており、再チャレンジで成功を掴む可能性も大いにある。
2026年までポルトガルのクラブと契約を結ぶ同ミッドフィルダーだが、もしも移籍が成立した場合には、リバプールもその恩恵にあずかれるようだ。ポルトに移籍する際の契約には、次回の移籍金の10%が支払われる転売条項が含まれており、臨時収入を得られるかもしれない。
エリック・テン・ハフ監督のもとで好転しているマンチェスター・ユナイテッド。買収の話も進んでいるようで、もともとお金を持っているクラブがさらに金満クラブに変貌を遂げようとしており、そのプロジェクトの一員として、セルビア代表MFが選ばれる可能性がある。
はたして、リバプールは大型補強を敢行するために資金を少しでも上乗せすることができるだろうか…?