2015年にユルゲン・クロップ監督が就任して以来、中盤の要としてゲーゲンプレスを引っ張り続けてきたイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが32歳とベテランの域に差し掛かり、毎試合で最高のパフォーマンスを見せることが難しくなってきた。
その後継者として、リバプールはドルトムントに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムを追ってきた。元バーミンガムMFは19歳ながらもチャンピオンズリーグやW杯での経験も豊富で、ダイナミックに攻守両面で走り回れるプレースタイルはまさにピッタリな人材だ。
マンチェスター・シティやレアル・マドリードら潤沢な資金力を誇るメガクラブも関心を示す中、来季のCL出場権を逃す可能性が高まっているリバプールは、ドルトムントが要求する1億1500万ポンド(約161億円)とも言われる移籍金の支払いが難しく、ベリンガム争奪戦から手を引いたと、英『The Telegraph』クリス・バスコム記者が報じた。
『The Athletic』ジェームズ・ピアース記者ら他の信頼できるメディアも一斉に同様の内容を報じており、リバプールの夢は儚く散った模様。1枚だけではなく、複数のミッドフィルダーを確保したいこともあり、メイソン・マウントら比較的安価で獲得できるトップレベルのプレーヤーにターゲットを絞ったのかもしれない。
なお、チームを率いるドイツ人指揮官もイングランド代表MFからの方向転換に納得しており、別の補強プランをできる限り早く推し進めることを要求しているようだ。
直前にはリバプールが8400万ポンド(約117億円)で正式オファーを提示したとの報道も出ていた。予測の範疇でしかないが、オファーを出したことで具体的にドルトムントが求める金額が判明した可能性もある。
いずれにしても、リバプールは他のターゲットに接触しなければならず、チェルシーMFメイソン・マウントやウルブスMFマテウス・ヌネスらが大本命に繰り上げされそう。はたして、今夏の移籍市場で加わるミッドフィルダーは誰になるのだろうか..?