今シーズンは中盤のインテンシティが低下し、高い位置でボールを奪えずに、ハイラインを敷く最終ラインを簡単に突破され、先制点を許すことも多いリバプール。中でも、いずれも30代、もしくは30歳を目前にしており、中盤の衰えが指摘されて久しい。
大本命と見られたドルトムントMFジュード・ベリンガムは移籍金が高額すぎるため争奪戦から撤退したクラブは、チェルシーで契約交渉が長引いているイングランド代表MFメイソン・マウントやバイエルンで出番に苦しむオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフの名前が頻繁にメディアを賑わせている。
かつてトッテナム・ホットスパーやレアル・マドリードを渡り歩いた元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールトは、ベリンガムよりも同国代表の後輩ミッドフィルダーの方が優れていると、若き逸材2人を比較している。
「(2人の選手の)大きな違いと思っているのは、ベリンガムはクラブでひと段落として、常にプレーしていることだ。」
「フラーフェンベルフは、あらゆる面で彼より優れていると思う。特にフィジカルはね。」
「新しいクラブに行くとき、何が一番大事か知っているかい?最初の2週間だ。すべてのトレーニングセッションで、すべてのトレーニングゲームで、自分が正当な選手であることを示さなければならない。」
「フラーフェンベルフがアヤックスに再びレンタル移籍するのは、実は良いことなんだ。ただ、サッカーを始めなければならない。」
Ziggo Sport
現時点では、ブンデスリーガで躍動し、チャンピオンズリーグや代表でもトップレベルのパフォーマンスを披露し続けているベリンガムが一歩抜け出している。マンチェスター・シティやレアル・マドリードも狙うイングランド代表MFはまだまだ伸びる可能性を秘めている。
一方で、昨夏にアヤックスからバイエルン・ミュンヘンにステップアップしたオランダ代表MFは、ドイツで伸び悩んでいる。ユリアン・ナーゲルスマン前監督のもとではプレー時間の確保に苦しみ、ピッチで自分を表現することすらできていない。
それでも、才能は非凡であり、大型ミッドフィルダーという点で似ているところも多い。バイエルンが1年で見限るとは思えず、アンフィールドに移籍する可能性は低いようにも感じるが…はたして、ライアン・フラーフェンベルフがアンフィールドでプレーする未来はやってくるのだろうか…?