世界でもトップ5に入るブラジル代表GKアリソン・ベッカーが守護神として君臨するリバプールにおいて、ゴールキーパーのポジションを奪うことは至難の業だ。カップ戦で活躍するアイルランド代表GKクィービーン・ケレハーも控えに甘んじており、今夏には出場機会を求めて退団が予想されている。
3番手GKアドリアンも今年6月で契約が満了を迎えるため、そのままチームを離れる公算が大きい。大幅なテコ入れが予定されているミッドフィルダー陣に加えて、ゴールキーパー陣も選手の入れ替えが必要になりそうだ。
スウェーデン紙『Fotbolltransfers』によれば、リバプールはオッドBK(ノルウェー)でプレーするスウェーデン代表GKレオポルド・ヴァルシュテットに興味を持っており、ケレハーやアドリアンの代役を務める可能性があるようだ。
ストックホルム出身GKは、2021年の冬に加わったノルウェーのクラブで48試合に出場。俊敏な反応で難しいコースへのシュートもストップ。足元のスキルや飛び出しが優れているとまでは言えない印象だが、ゴールを許さないという観点では貴重なバックアップになり得る。
しかし、リバプールにも将来が期待される若きゴールキーパーも在籍している。中でも、19歳GKハーベイ・デイビスは今シーズンのプレシーズンで出番を得ており、10代とは思えないほど落ち着いたプレーぶりを披露していた。
今季はトップチームでの出場こそないが、何度かベンチ入りを経験。アカデミーでは23試合でゴールマウスを守っており、少しずつ成長を遂げている。アイルランド代表GKが退団すれば、第2GKもしくは第3GKに繰り上がるかもしれない。
とはいえ、プレミアリーグなどトップレベルでの試合経験がないため、誰かしらは外部から補強しなければならない。はたして、リバプールはどのようなGK陣で来シーズンに臨むのだろうか…?