ミッドフィルダー陣の立て直しが避けられないリバプールは、今夏の移籍マーケットで実績十分な選手の獲得を狙っている。候補者リストには、メイソン・マウント(チェルシー)やアレクシス・マック・アリスター(ブライトン)らの名前が挙がっている。
しかし、リバプールも手をこまねいていたわけではない。昨夏にはフランス代表MFオーレリアン・チュアメニ獲得に動いたものの、レアル・マドリードとの争奪戦に敗れた。原因はそれだけでないが、中盤の若返りをもう少し早く進めるべきだったかもしれない。
現役時代にはリバプールやマンチェスター・シティで活躍した元ドイツ代表MFディートマー・ハマンは、フランス代表で躍動するレアル・マドリードMFエドゥアルド・カマヴィンガやチュアメニ獲得失敗に苦言を呈しつつ、今夏に大型補強を敢行してもすぐに状況は好転しないと語った。
「カマヴィンガとチュアメニを見ると、この2人のうち1人、彼らは全力で契約を結ばなければならなかったと思うんだ。資金がなかったのか、あるいはその気にならなかったのか、どんな理由であれ、彼らはそうしなかった。」
「リバプールが来シーズン、大成功するとは思っていない。」
「マウントやライス、フラーフェンベルフといった選手を連れてこようと考える人がいても、一筋縄ではいかないでしょう。そういった選手たちが、チームに入って、適応するにも時間がかかるんだ。」
Aceodds
ジュード・ベリンガム争奪戦からは撤退したリバプールだが、最低でもミッドフィルダーを2〜3名獲得しなければならない。世代交代だけではなく、ナビ・ケイタら契約満了に伴い退団するため、シーズンを通して戦い抜くためにも枚数を確保したいところ。
フランス代表の若き逸材がアンフィールドでプレーしていたらと考えると、妄想が止まらない。しかし、現実を見なければならず、限られた予算で最高の補強を実行に移さなければならず、ユルゲン・クロップ監督含め、オーナー、コーチ陣やスカウト部門は忙しい夏を過ごすことになりそうだ。
はたして、リバプールは最適な人材をチームに迎え入れ、すぐさま順応させることができるだろうか…?