モハメド・サラーなどの獲得に尽力したマイケル・エドワーズSD(スポーツディレクター)がチームを去り、昨年に新たなスポーツディレクターに就任したジュリアン・ウォードSD。着任前からルイス・ディアス獲得に貢献し、ダルウィン・ヌニェスやコーディ・ガクポらの補強にも携わった。
しかし、クラブ売却に向けて運営体制を変更した影響もあり、ジュリアン・ウォードSDは1年間のみで同ポジションからの退任を直訴。話し合いの結果、今シーズン限りでの退任が決定され、リバプールは新たなスポーツディレクター探しを進めている。
様々な人材との関係が噂されたリバプールだが、交渉に進展が見られたようだ。英『The Telegraph』によれば、2023年1月までヴォルフスブルクで “Managing Director Sport” を務めていたイェルク・シュマットケ氏の名前が急浮上している。
現役時代にはデュッセルドルフやフライブルクなどでゴールキーパーとしてプレーし、1994-95シーズンからはフライブルクU-19チームの監督に就任。2000-01シーズンからは地元デュッセルドルフでゴールキーパーコーチを務めると、翌シーズンの途中には現場からフロントにキャリアを転換させる。
アレマニア・アーヘンでスポーツディレクターに就任すると、2008-09シーズンまで同ポジションを歴任。ハノーファー96でもスポーツディレクターを務めた後に、スポーツ部門のトップに昇格。その後、ケルンやヴォルフスブルクで同じ役職を担ってきた。
ブンデスリーガ事情に詳しいケビン・ハッチャード記者は自身のソーシャルメディアで同氏の性格や仕事ぶりに触れており、一筋縄ではいかない人柄を明らかにしている。
「非常に経験豊富だが、気難しく不人気な面もある。」
「もちろん、クロップは彼のことをよく知っているので、悪いことも良いことも受け入れる覚悟が必要だ。」
「アーヘンとハノーファーでは素晴らしい仕事を遂行。ケルンでは水面下で物事を改善したが、ヴォルフスブルクでは複雑な状況だった。」
また、リバプールにとってポジティブな採用になるかと問われた同記者は、クロップ監督のもとでは問題は生じないだろうと予想している。
「私はそう思う。」
「良い人脈がたくさんあるし、クロップは大きな力を持っているから、バランスは大丈夫だろう。」