ユルゲン・クロップ監督のもとで、プレミアリーグを代表するミッドフィルダーに成長し、長年にわたってリバプールの中盤を牽引したイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンがまもなく33歳を迎える。
20代のように毎試合で激しいプレッシングを実施することが難しくなり、ゲーゲンプレスを体現し続けた功労者の後を継げる人材を探していたリバプールは、大本命として、同じくイングランド代表MFジュード・ベリンガムの動向を追っていた。
昨夏の移籍市場でも獲得を狙っていたが、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドと同時期に失うことを嫌ったボルシア・ドルトムントは売却を拒否。カタールW杯で大活躍した結果、移籍金が跳ね上がった同選手の獲得競争からリバプールは撤退を決めた。
しかし、イングランド代表ミッドフィルダーはアンフィールドでのプレーを希望していたことは確かで、その後にレアル・マドリードに移籍する計画を立てていたと、クリスチャン・フォルク氏(ドイツ人ジャーナリスト)が綴った。
「ベリンガムはレアル・マドリードに移籍する前に、数年間リバプールでプレーすることを想像していたそうだ。」
「それがキャリアプランだったが、リバプールにはこの取引のための資金がなかった。」
CaughtOffside
リバプールが手を引いたことで、マンチェスター・シティとレアル・マドリードの一騎打ちとなったわけだが、キャリアプランを前倒しする形で、スペイン移籍が近づいている。個人合意にも達しており、残るはボルシア・ドルトムントとのクラブ間合意を待つのみ。
アンフィールドでイングランドの逸材のプレーを見ることができないのは残念だが、ひとりの選手に法外な金額を出すのではなく、その金額で複数のミッドフィルダーを獲得するのは当然の決断。
はたして、ジュード・ベリンガムは白い巨人でどのようなプレーを披露するのだろうか…?