ユルゲン・クロップ監督の第一次政権に限界が見え始め、今シーズンは苦戦を強いられたリバプール。新たな時代を切り開くためにも、年齢が高くなってきたミッドフィルダー陣の刷新は避けられない課題だ。
ボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガムを最優先ターゲットに据えていたものの、高騰し続ける要求額を見限り、同じ金額を他のトップレベルの選手を複数人獲得するために費やすことを選択したリバプールは、プレミアリーグで活躍するミッドフィルダーを中心に関心を寄せている。
一方で、イングランドでの経験がなくとも、高いポテンシャルを有するオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフにも興味を抱いている。昨夏の移籍マーケットでも関心を示したが、結局はバイエルン・ミュンヘンに移籍。ところが、新天地では出場機会に恵まれず、今夏での退団の可能性が高まっている。
英『The Mirror』によれば、バイエルン首脳陣との話し合いが予定される元アヤックスMFに対して、プレミアリーグで上位を争うマンチェスター・シティも争奪戦に参戦しており、20歳ミッドフィルダーをエティハド・スタジアムに連れてくることを検討しているようだ。
リバプール同様に、ジュード・ベリンガム獲得レースにも参加していたマンチェスター・シティ。資金力的には問題なかったものの、選手本人がレアル・マドリード移籍を決意したことにより、別のターゲットに視線を移さなければなくなった。
ベルナルド・シルバやイルカイ・ギュンドアンら長らくチームに貢献してきたミッドフィルダー陣が年齢を重ねているうえ、今夏でチームを去る可能性も報じられており、来シーズンに向けて戦力を整えたい構えだ。
リバプールはすでに代理人に接触を図っており、オランダ代表MFに対しての関心を隠していない。バイエルンとの話し合い次第では、具体的な交渉に移る姿勢も示しており、現時点ではリバプールが先手を打っている。
マンチェスター・シティが本格的に乗り出すかは未知数だが、強力すぎるライバルになるかもしれない。リバプールとしては、他のクラブが交渉を行う前に契約をまとめてしまいたいところだが、ライアン・フラーフェンベルフは来季どのクラブでプレーしているのだろうか…?