ジョーダン・ヘンダーソンやチアゴ・アルカンタラ、ファビーニョらに代わって、ユルゲン・クロップ監督の第二次政権を担うミッドフィルダー探しに奔走するリバプールは、チェルシーMFメイソン・マウントやブライトンMFアレクシス・マック・アリスター獲得に本腰を入れている。
移籍金の高騰からイングランド代表MFジュード・ベリンガム争奪戦から撤退。昨年から噂されていたポルトガル代表MFマテウス・ヌネスへの関心も薄れている中、同じく長らく関心が報じられていたエクアドル代表MFモイセス・カイセド獲得レースからも手を引いたと、英『Football Insider』が伝えた。
昨夏の移籍市場において、最後の最後に関心を強めたひとりがエクアドル代表ミッドフィルダー。中盤のダイナモとして、攻守両面で高いパフォーマンスを披露しており、いまやプレミアリーグを代表する選手に成長した。
21歳ミッドフィルダーは今冬にアーセナルから獲得オファーを受け取った。7000万ポンド(約98億円)とも言われる移籍金でのオファーだったものの、シーズン途中で優秀なタレントを失いたくないブライトンは首を縦に振らず、チームに残留した。
今年3月には2027年まで新契約に合意したエクアドル代表MFは、今夏においても同等の金額を要求するとされており、他のターゲットと合わせて獲得するには高過ぎる。限られた予算で最大限の結果を出さなければならないリバプールにとって、同じクラブで活躍するアルゼンチン代表MFと2本釣りは困難と言わざるを得ない。
来季に向けて戦力アップを狙うアーセナルが、引き続き同選手に関心を示すと言われており、若き逸材には他の強豪クラブも関心を寄せる可能性があり、獲得レースは熾烈を極めることが予想される。
ファビーニョが今年30歳を迎え、後継者が必要なリバプールにとって、守備的ミッドフィルダーとして計算できるブライトンMFは理想的な補強だろう。一方で、18歳MFステファン・バイチェティッチが台頭しており、経験を積むことでトップレベルの選手になる可能性がある。
新天地がアンフィールドになることはなさそうだが…はたして、エクアドル代表MFは今夏の移籍市場でステップアップを遂げるのだろうか…?